かつてマイクロフィルムという記録媒体があって
…。いや、今でも頼めばマイクロフィルムに書類を撮影してくれるサービスってあるみたいなんですが。ましかし、情報の縮小力としては今のSDカードなんかに全然劣る代物ではあるんですが。ま、ちょっとかさばる書類束がポケットに入れて持ち運べるようになる、ぐらいのモノで。
…ポケットに入るくらい小さなブツを、敵対勢力の妨害をものともせずゴール地点まで運ぶといいことがあるていうのは20世紀エンタメの一大ジャンルで、かつてはいろんな人(主に超人的な力を持つ情報部のエージェント)がゴール地点まで頑張ってマイクロフィルムを運んでいた訳なんですが、もしくは敵が全滅するまで手にしたマイクロフィルムを守って戦っていた訳なんですが。マイクロフィルムの中身は秘密兵器の設計図だったり問題のあるイベントや秘密結社に参加した人のリストであったり犯罪行為の証拠書類のコピーだったり敵基地の地図だったり。
そのうち、守って戦うのはフロッピーディスクになり、USBメモリになり…。しかしもう今となってはな~。画像やら名簿やらを送るんだったらオンラインでぱぱっと送っちゃえばいい訳ですしね~。
でもま、確か割と最近、凄い技術力を持つ人が開発したワクチンソフトを入れたUSBメモリをみんなで頑張って奪い合う話がありましたね…。ワクチンソフトを起動して猛威を振るう敵の凶悪なシステムを無効化するには、悪の組織の本拠地にある端末までそいつを挿しに行かないとならなくて、そこでもバトル、みたいな。なんでしたっけスパイダーマンでしたっけ。
あと、ま、最近ではないですが、指輪物語がほぼそういう話でしたね。そーいう話を描きたいならファンタジーに行くというのは、選択肢の一つとしてアリかも知れんな~とか考えたり。
…つか、実際の戦争だと凄い威力の兵器より安い兵器、みたいな話になってるらしくて、秋葉原行けば一山いくらで売ってる安マイコン、Raspberry Piでコントロールするしょぼいドローンに爆薬積んで自爆攻撃、とかやってるらしく。あとアレですね。犯罪行為の証拠書類なんかも、裁判所とマスメディアを抑えてしまえば、あとはその犯罪を犯した偉い人が公衆の前で立派な態度で「…それで何か?」と言えば大体大丈夫な感じになってるような。
「情報それ自体の値打ち」より「その情報をどういう人々がどういうメディアで押し出していくか」をみんなが見ている、みたいな。
…。そうするとアレすよね。昔は状況の一発逆転狙うにはマイクロフィルムやUSBメモリに入った情報だけでもよかったわけですが、今は要人なのかもなーとか。…しかし、USBメモリと違って要人ってあんまりその辺に落ちてない(いや、USBメモリだってそうそう落ちてませんが)から、たまたま主人公が拾ったのが…。って話にはしにくいよな~とか思ってたんですが、そういえば「ローマの休日」はそんな話でしたね。(いや、「ローマの休日」バトルシーンはそんなに無いですけど。)…。あー、あと、ターミネーター。
みたいなことをぼーっと考えています。
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