ヨーロッパ文化教養講座(2022年カナダ・フランス映画 「ファルコン・レイク」鑑賞記)
2024/05/30
「甘酸っぱい青春モノ」と思って気楽に見始めたが、甘い話では全くなかった。
秀作だと思う。
ブランス人の14歳男子バスティアンとカナダ人の16歳女子クロエが久しぶりに再会する。2人は、大人の世界を覗こうとする年頃である。しかし、「年上のひと」クロエは、バスティアンに関心を向けたふりをしつつ、フランス語のできないイギリス人の男の子に気を引かれている。
その姿が、バスティアンには辛く映ったのだろう。クロエと性的関係を持ったと言いふらし、クロエから拒絶される。バスティアンはクロエと年上の仲間たちに追いつこうと湖の向こう岸へ泳いでいく。そこで物語は大きく展開する。
最初にクロエ、がこの湖で人が溺れ死んだと言う、誰も他の人は知らない話をしたことが伏線になっているのでいるのだろうか?
ハラハラドキドキのシーンが、突然終了し、余韻を持たせて映画は終わった。
背景の暗いシーンがとても多くて、また16ミリのフィルムを使った撮影ということで、テレビで見ると、暗いシーンがなかなか判別できない。
映画館で見るべき作品だと思った。
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