ヨーロッパ文化教養講座(ベートーヴェンピアノソナタ第32番作品111)

2022/10/02

NHK Eテレの「クラシックTV」を毎週観ている。
前回は、2020年12月17日放送(このときは、まだレギュラー番組ではなかったらしい。)の「ベートーヴェン・コンプレックス」を観た。俳優の遠藤憲一が、ベートーヴェンファンということでゲスト出演。

「目から鱗が落ちる」->国語的にはこれで正解だが、新約聖書の使徒言行録9章18、19節では、
「すると、たちまち目からうろこのようなものが落ち、サウロは元どおり見えるようになった。そこで、身を起こして洗礼を受け、食事をして元気を取り戻した。」目から鱗のようなものが落ちる。ということだ。

新約聖書の記載では、ユダヤ教徒の幹部サウロがキリスト教を弾圧していていたが、復活した天上のキリストの光で目が一時的に見えなくなり、回心して、キリスト教を世界に広める。この回心したサウロは、キリストにより、パウロと呼ばれる。

話がそれたが、「目から鱗のようなものが落ちた」のは、小生が一番好きなピアノソナタの一つ、ベートーヴェンの最後のピアノソナタ第32番Op.111
の第2楽章の最初の5~6分くらいのところ(第三変奏の部分らしい)が、非常にジャズっぽいということ。ジャズの重要な要素、裏拍が取り入れられているそうだ。
また、月光の第3楽章はロックだし、やはり、ベートーヴェンのピアノソナタを何度聞いても飽きないのは、現代の音楽に通じるものがある(というより、現代の音楽がベートーヴェンの影響を受けているというべきか)からだと思った。


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