ヨーロッパ文化教養講座(「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」(6)「ゴーレム」録画鑑賞記)
2023/06/27
今回はユダヤ教の話かと思いきや、AIの話だった。
*エピソード中のAIの受付嬢はChloé Françoisというモデルのようだが、著作権が解らないので、AIで書いた女性の絵を借用した。
コメントと感想:
1.今回は、原題「Golem」も邦題「ゴーレム」も、ユダヤ教の粘土の巨人のゴーレム。
2.被害者も、加害者も、加害者の弟も、加害者の担当医もユダヤ教徒で、ユダヤ教にまつわる話かと思ったが、これらのユダヤ教徒が関わるAIの話だった。
小生は昔、イスラエルから半導体を輸入している会社に勤めたことがあるが、当時から画像処理、暗号化などの技術は世界トップクラスだった。
ユダヤ人は優秀だとよく言われるが、特にハイテク、音楽など、大きなものを力を合わせて作り上げるというよりも、脳内から生み出す、個人の付加価値を上げる分野に強いと思っている。
有史以来迫害されディアスポラを余儀なくされてきた、ユダヤ人が生き抜くために身についたのかも知れない。
3.今回のエピソードの良かったところは、アストリッドがいつもの分析力、捜査力を駆使し、ラファエルと協力して素晴らしい結果をもたらすというところではなく、アストリッドとテツオ・タナカの間に生まれる素敵な関係であり、特にテツオ・タナカが彼女に黄金比を授ける感動的な瞬間だった。
それによって、肉食系のラファエルとマティアス・フォレスト検事の関係と草食系(というかオタク系?)のアストリッドとテツオ・タナカの関係の対比が良く描かれている。
4.ラファエルに思いをよせる、相棒のニコラ・ペランの頑張りがこの回ではめだった。また、自閉症グループのウイリアム・トマも大活躍だった。
そのため、アストリッドは、テツオ・タナカとのことに心を奪われても、事件は問題なく解決した。