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ヨーロッパ文化教養講座(BSテレ東 「おんがく交差点 名指揮者とコラボ特集」)

2024/05/27
おんがく交差点に指揮者3人が登場。(残念ながら3人とも生演奏を聴いたことはない)
トークがとても興味深かった。

1.沼尻竜典マエストロ

(楽器は、ピアノ 
コラボ演奏曲は、ワグナー: ヴェーゼンドンク歌曲集より 第5曲 夢)
1990年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝
現在、桐朋学園大学教授

トーク:
最初に音大でピアノを始めたが、「毎日練習するのが大変そう」なので、作曲科へ転科した。「ピアノよりもっと緻密な作業で向いてない」と思い、ドイツへ留学して指揮を始めた。
指揮も「緻密な作業」だが、ピアノや作曲のバックグラウンドがとても役にたっている。

2.曽我大介マエストロ

(楽器は、コントラバス
コラボ演奏曲は、バルトーク:トランシルヴァニア舞曲 作曲 ベーラ・バルトーク 編曲 曽我大介)
1993年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝
2021年令和3年外務大臣表彰を受賞(ルーマニアと日本の友好関係に寄与)

トーク:
当時の指導者に勧められて、コントラバス奏者としてルーマニアに留学。チャウチェスク政権の末期で生活面でも厳しかったが、冬のコンサートで停電をして、氷点下10度になっても、オケや観客は着込んで演奏を続けた。このハングリー精神と音楽の持つ力が本当にためになった。
「間違って」指揮者デビューし、周りに鍛えられながら、国際コンクールで優勝。

3.原田慶太楼マエストロ

(楽器は、ヴァイオリン
コラボ演奏曲は、ピアソラ:「リベルタンゴ」 作曲 アストル・ピアソラ 編曲 坂東邦宣)
2021年より東京交響楽団正指揮者

トーク:
ウェスト・サイド・ストリーを観てミュージカルをやりたくなり、歌やダンスに挑戦したが才能の無いことを悟る。
それなら、オーケストラ・ピットの中でもいいと、サックスを始めたが、いつの間にか、指揮者になろうと思った。
そこで、大巨匠ロリン・マゼールに全くコネもないのにも関わらず、手紙を書いて、アシスタントに採用され、日本人が苦手な手を使わず、顔を使って指揮をするなどの指導を受けた。
->原田氏のモットーは、失敗を恐れず「とにかくドアを叩く」ということ。本当に羨ましい性格だなと思った。

出演者
【MC】
 春風亭小朝(落語家)
 大谷康子(ヴァイオリニスト)
【ナレーション】
 加藤円夏

収録場所
HAKUJU HALL

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