ヨーロッパ文化教養講座(ベートーヴェンピアノソナタ第1番作品2)
2022/10/04
ベートーヴェンのピアノソナタ第1番を聴いた。
1番から3番は、全てOp.2で、1793年(1番と3番)と1794年(2番)に書かれた。
1793年というと、ベートーヴェンが、23歳、モーツアルトが、亡くなって2年後である。
モーツアルトと違って、大人になってから書かれたということは、作品の完成度でわかる。3曲共に名曲だと思う。
この頃は、ベートーヴェンは、ハイドンに師事していたとのことだから、ハイドンの影響を受けたのだろうか。
ハイドンは、1791年にピアノソナタ第49番 変ホ長調 作品66 Hob. XVI:49を作曲し、1794年にピアノソナタ第50番 ハ長調 作品79 Hob. XVI:50を作曲しているから、ベートーヴェンのOp.2は、この時期に書かれたことになる
ハイドンの49番50番とも、3楽章構成だが、ベートーヴェンのOp.2は、3曲とも、4楽章構成である。また、第1番は、ヘ短調でこれも極めて珍しい調性だそうだ。
ヘ短調が珍しいという理由は、当時のピアノの調律の方法だと、4つ以上の調号がある調性は、音が濁るので避けられたからだという。
それにも関わらず、第1番のピアノソナタに敢えてフラットが4つのヘ短調を選んだのも、ベートーヴェンらしいということだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?