ヨーロッパ文化教養講座（アメリカ映画「ハウス・オブ・グッチ」録画鑑賞記）

2023/08/07
イタリアの老舗ブランド「GUCCI」の創業者一族の悲しい物語。

NHK「アナザーストーリーズ 運命の分岐点　グッチ暗殺事件 〜華麗なる一族の崩壊〜」（キャスター：松嶋菜々子）で初めてこの事件を知った。

巨匠リドリー・スコット監督が、ファッションブランド「GUCCI（グッチ）」の創業者一族の崩壊を描いたサスペンスドラマ。
サラ・ゲイ・フォーデンのノンフィクション小説「ハウス・オブ・グッチ」を原作に、グッチ一族の確執と3代目社長マウリツィオ・グッチ暗殺事件を描き出す。
1995年3月27日、GUCCI創業者グッチオ・グッチの孫にあたる3代目社長マウリツィオが、ミラノの街で銃弾に倒れた。
犯人の特定が難航する中、犯行を指示した驚きの黒幕が明かされる。マウリツィオの妻で、グッチ家の崩壊を招くパトリツィア・レッジャーニを「アリー　スター誕生」のレディー・ガガ、夫マウリツィオ・グッチを「マリッジ・ストーリー」のアダム・ドライバーが演じ、アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズ、ジャレッド・レトが共演。
2021年製作／159分／PG12／アメリカ
原題：House of Gucci
配給：東宝東和

映画.com

グッチの創業者は、グッチオ・グッチ。
1921年イタリアのフィレンツェに「グッチオ・グッチ鞄店」を開店。

後継者は、アルドとルドルフォで50％ずつの株式を相続

3男①アルド（映画では、演　アル・パチーノ）
その息子は3人いたが映画では、②パウロ（演　ジャレッド・ジョセフ・レト）が代表している。

5男③ルドルフォ（演　ジェレミー・ジョン・アイアンズ）
その一人息子が④マウリツィオ（演　アダム・ドライバー）

④の妻が、⑤パトリツィア・レッジーニ（演　レディー・ガガ）
＊写真は、パトリツィア・レッジーニ本人

③は、途中で亡くなり退場。
④演　レディー・ガガ　が③演　アダム・ドライバ　をけしかけ、無能な②を仲間に取り込んで、①演　アル・パチーノ　を失脚させ、②も追い出して、全権を掌握する。
糟糠の妻？③を④は、嫌って追い出し、幼なじみの知的な女性と同棲する。
そして、1993年③は、全株式をアラブ資本に売却し経営から身を引く。

ついに、1995年に③に復讐されるというお話。

創業者一族が全員退場して、グッチは、逆に事業を拡大させ今日までいたる。

コメントと感想：
1．ブランド品は「豚に真珠」の小生なので、グッチのこの話も松嶋菜々子のアナザーストーリーズを見るまで全く知らなかった。

2．映画は、豪華俳優陣とお金のかかったセットや映像で、グッチファンなに限らす、おしゃれ好きには、目の保養になる映画だったと思う。

3．内容的には、④のマウリツィオ・グッチが、③を追い出すまでの経緯や苦悩、又、特に、⑤パトリツィア・レッジアーニ（演　レディー・ガガ）が、④に復讐するまでの気持ちになった経緯が、もっと伝わるように描かれていたら、もっと良かったと思う。

あまり説明的なセリフを入れたくないという監督の趣味はわかるが、結局登場人物の誰にも、感情移入できなかったので、淡々と終わってしまったという印象がした。