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ヨーロッパ文化教養講座(世界水泳選手権2023福岡大会 観戦記)

2023/07/26
福岡で22年ぶりに開催中の世界水泳の競泳の部2日目を観戦した。

競泳は、オリンピック種目で小生が1番好きな種目。
好きな理由は、
1)採点競技ではないため、勝ち負けがハッキリすること。
2)若干のルールの変更はあるが、概ね、同じ競技が行われていて、従来の記録との比較が容易にできること。
3)日本人選手がある程度活躍していること。

自分の目の黒いうちに、世界規模の水泳大会が九州で開催されることは無いかもしれないと思い思い立って行ってきた。

日時:2023年7月24日 開場:18時 競技開始:20時
会場:マリンメッセ福岡A館

プログラム:
1.男子100m 平泳ぎ 決勝
2.女子100m バタフライ 決勝
3.男子100m 背泳ぎ 準決勝
4.女子100m 平泳ぎ 準決勝
5.男子50m バタフライ 決勝
6.女子100m 背泳ぎ 準決勝
7.男子200m 自由形 準決勝
8.女子200m 個人メドレー 決勝
9.EXTRA 男子200m 自由形のスイムオフ

コメントと感想:
A. 競技について

1は、北島康介元選手がオリンピック2大会連続で金メダルを取った種目だが、今回は誰も決勝に行けなかった。中国人選手が優勝。
2位同着で、3人の選手が並ぶという激戦だった。
*日本記録は、2018年に小関也朱篤選手が出した、58秒78。
この日の優勝タイムは、57秒69。

2は、池江璃花子選手がまさかの予選落ちのため、この種目も日本人選手はおらず、中国人選手が優勝。優勝タイムは、池江璃花子選手が闘病前に作った5年前の日本記録より遅かったので、いかに彼女の当時のタイムが世界レベルだったかがわかる。
*池江璃花子選手の日本記録は、56秒08 (今大会予選タイムは、58秒61)
この日の優勝タイムは、56秒12

3も、8大会連続出場の入江陵介選手が、初の予選敗退をしてしまって、勇姿を現すことはなかった。

4は、ベテランの鈴木聡美選手が頑張って、全体の8位で決勝進出(次の日の決勝でも8位)したが、日本記録保持者の青木玲緒樹選手は9位で準決勝敗退。

5は、日本勢はいなかったが、イタリア代表 Thomas Ceccon選手が優勝。
表彰式でイタリア国家を聴くことができた。
*日本記録は、今年の4月に川本武史選手が出した 23秒13
この日の優勝タイムは、22秒68

6も、解説の寺川綾元選手が10年前に出した日本記録が未だ残っていて、彼女の後継者が見当たらない。

7は、8位で、オーストリアの選手と日本の松元克央選手が同タイムとなり、スイムオフ。

8は、東京オリンピック2冠の大橋悠依選手が意地を見せて6位に入った。
ただし、タイムは自身の日本記録より3秒以上遅かった(2分11秒27)。
東京オリンピック以降ずっと不調だったので、復活中ということも言える。
*日本記録は2017年に、 大橋悠依選手が出した、2分07秒91
この日の優勝タイムは、2分07秒17

9のスイムオフは、100分の7秒差で、松本選手は敗れたが、タイムは関係なく相手に勝てば良いというレースも観ていて興味深い。会場はこの日、1番の盛り上がりだった。

B. その他

・競技開始が20時と遅いのは、ヨーロッパやアメリカの視聴者に時間を合わせたのだと思う。会場での実況も、日本語と英語で行われ、国際色豊かだった。

・会場は、50Mプールの周りを仮設スタンスで囲み、プールがかなり近くに感じた。ただ、椅子も仮設スタンドの一部のため、座り心地は良くなかった。

・プールの真上に一台、4方向から吊り下げられたカメラがあり、自由自在に動いて、選手の泳ぐ姿を真上から捉えていた。また、プール脇には走るカメラもあって、横から選手の泳ぎを撮っていた。

・スタート位置から見て、左手の奥の最上部に、仮設スタジオが備え付けられていて、松岡修造やゲストの元スイマーの解説を撮っていた。

・やはり、臨場感、空気感、水音や歓声、水の匂いなど、ライブ観戦は、TV観戦と全く別物だと思った。クーラーもあまり効かず、正直観ているだけでも消耗したが、行って良かったと思った。

・競技開始前にメインプールの練習時間があって、池江璃花子選手を発見した。練習時間が終わった後、前日銅メダルを取った、瀬戸大也選手と並んでプールサイドでファンの記念撮影に応じていた。

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