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ヨーロッパ文化教養講座(アドベント第1 主日礼拝)

2023/12/03
今日は、キリスト教会にとっては、クリスマスの入口である、「アドベント第1主日」だった。

アドベントは、「到来」の意味。
何が「到来」するかと言えば、イエス・キリストが到来するのだが、
実は2回到来することになっていて、
1.イエスの誕生 ->西暦4年と言われている、イエスがマリアから生まれた。
2.キリストの再臨 ->いわゆる最後の審判によって、天国から帰ってきた、キリストが、地上の人間を天国に連れて行く人たちと、地獄に落とす人たちとを「仕分ける」
ローマのシスティーナ礼拝堂の壁に、ミケランジェロがその様子を生々しく描いている。

今は、我々の時代は、1と2の間ということになる。

アドベント第1の前週の日曜日、今年は、11月26日に小生が通っている教会は、クリスマスツリーの飾り付けと、クランツの設置を行った。

クランツというには、礼拝堂の説教台の近くに、天井から4つの燭台がついた、輪っかのこと。

本日、アドベント第1の主日では、このクランツの1本のロウソクを付けるところから礼拝が始まった。
12月10日が、アドベント第2 で、ロウソク3本
12月17日が、ロウソク3本
そして、12月24日が、4本全部のロウソクが灯って、クリスマス礼拝となるのが、当教会の習慣となっている。

上の説明に、イエスとキリストを意識的に区別して書いた。
イエスは、生まれたときに父親ヨセフが付けた名前。
キリストは救世主という意味である。
イエスが十字架に付けられ、3日後に復活してキリスト=救世主として、天に昇ったという意味である。
クリスチャン作家である遠藤周作の著作に「イエスの生涯」「キリストの誕生」があるのも、この理由だと思う。

クランツのロウソクを見ると、今年もあと少しで終わるんだなと思う。




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