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ヨーロッパ文化教養講座(「アストリッドとラファエル3 文書係の事件録」(1) 「フィクションの天才」録画鑑賞記)

2023/07/28
アストリッドとラファエルのシーズン3が始まった。

理論派×熱血コンビが事件を解決!フランス発ミステリー、シーズン3。

有名な天文物理学者が晴天の夜になぜか落雷で死亡?国家の陰謀を暴こうとして消されたのか? 有名な天文物理学者アルダンの遺体が天文台で見つかる。雷に打たれた形跡があったが、天気は良く雷は発生していなかった。

アルダンはその日、記者会見で「衝撃的な発表」をする予定だった。アルダンが出演する動画が公開され、SNSでは国家の陰謀を暴こうとして口封じされたと話題になっていた。一方、警察官ではないアストリッドの捜査への参加が疑問視され、アストリッドは今回の捜査協力が最後になると覚悟していた。

NHK海外ドラマホームページより

コメントと感想:
1.いよいよ、シーズン3が始まった。
シーズン2で気になったこと。
1)アストリッドの捜査協力ができなくなる件をどう打開するのか?
2)ラファエルの元カレ マティス警視は、退場するのか?
3)アストリッドとテツオ・タナカの関係の進展は?
4)ラファエルとニコラ・ペラン警部の関係は、ニコラがマティス警視をぶん殴ったあと、進展するのか?

1)2)については、マティス警視が、アストリッドが捜査協力するのを断固として阻止した話が、カール・バシェール警視正からラファエルたちに告げられたことから、現職に留まっていることが確認できた。
ただ、1)のアストリッドの捜査協力の復帰は、何と、女性の警視総監まで登場して、首相の承認のもとで、許可が下りた。
今後は、マティス警視は登場せず代わりに、警視総監が登場するのではないかと推測される。

3)は、テツオ・タナカから送られた、「テトリスゲーム」がアストリッドの机に置いてあったり、犯罪資料室にテツオ・タナカが訪問する場面もあったり、少しずつ、距離が縮まっていることを上手く描写している。

4)は、表面的には、二人の関係性は変わっていないようだ。ただ、ニコラ・ペラン警部は、天文学にも造詣があることが判明し、ますます、制作陣は、彼を好意的に描こうとしているので、いつかは、二人が結ばれる展開になるのはないかと推測される。

2.アストリッドとラファエル
二人の絆はますます深まり、ラファエルのいつもの違法捜査をアストリッドが促し、積極的に関わるなど、運命共同体となってきた。
二人の何気ない絡みも、エピソードに自然に溶け込み始めているようで、それを観ているだけでも楽しい。

3.女性警視総監
日本で警視総監といえば、警視といえども気軽に話をする対象ではないと思うが、さすがに、フランス。
警視総監が下の人間を呼びつけるのではなく、警視正室に来たり、ラファエルが口答えをしたりと、役割としての階級はあるが、人間としては平等だという西洋の精神が感じられて好ましい。

4.事件そのもの
今回は、SNSを使ったフェイクニュースが鍵となるので、アストリッドが所属する「社会力向上クラブ」のメンバー、ウィリアムの彼女である、凄腕ハッカー、ベレジン28の捜査協力が必要だった。

しかし、殺害動機自体は、極めて人間的な、恋敵を殺すという、ITがらみどころか、何千年も前から存在するような動機だったことが、興味深かった。

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