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ヨーロッパ文化教養講座(2023年3月3日 文京シビックホール大ホール コンサート鑑賞記)

2023/03/07
改装が終わった文京シビックホール大ホールへ行ってきた。区役所の1階に立派なホールがあるなんて、都会の人は羨ましい。

「夜クラシック 大ホールリニューアル記念公演」
日時:2023年3月3日(金) 開場:18時15分 開演:19時
会場:文京シビックホール 大ホール
プログラム:
山田武彦 (ピアノ、編曲)
上野星矢 (フルート)
奥村愛(ヴァイオリン)
笹沼樹(チェロ)

前半
1.ドビュッシー(山田武彦編):「ベルがマスク組曲」より ”月の光”
2.ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
3.ハイドン:ピアノ三重奏曲第25番「ジプシー・トリオ」
休憩
4.ベートーヴェン(フンメル編):交響曲第5番「運命」
5.アンコール
C.P.E.バッハ(山田武彦 編):「ハンブルガーソナタ」より終楽章

進行:
1)1を4人で弾いた後、ピアノの山田氏がマイクを持って挨拶とメンバー紹介。
2)2は、ピアノと上野星矢のフルート二重奏
3)3は、フルートがお休みで、ピアノ、ヴァイオリン、チェロの3重奏
4)4については、演奏前に4人の対話
a) ヴァイオリンの奥村愛:4楽章はオケ版と全く違ってヴァイオリンはほとんどメロディを弾かず、伴奏が主体。その分、フルートとピアノに負担がかかっている。
b) チェロの笹沼樹:2楽章と3楽章はオケ版はチェロの出だしが聴き所だが、それをピアノにさせている。ピアノが大変な曲。
c) フルートの上野星矢:やはり、ピアノが大変。
というように、3人は年上の山田氏を気遣った発言。
なお、フルートは、この曲のみ少し長めの黒いフルートを使用していた。キーの違いかと思う。
山田氏は、とにかく、フンメルの編曲が素晴らしいとの発言。

感想:
1.正直言って、ベートーヴェンの運命を4人で弾いても迫力はないのではないかとあまり期待していなかった。ところが、いざ弾き始めると、原曲を忘れるほど集中して聴けた。ピアノの威力は凄いが、それを生かしたフンメルの編曲は山田氏の言うように素晴らしいと思った。また、それだけ、この4人の演奏力が優れているということだろう。

2.5のアンコールは、上野星矢のフルートが素晴らしくて感動した。
文京シビックホールホールの公式ツィッターアカウントで、曲名がわかったので、YOUTUBEで聴いたみた。
YOUTUBEの演奏も確かに良いが、音の密度が違う。山田武彦の編曲が上野星矢のフルートの能力を引き出しているのだなと思った。
(追記:Youtubeのジャン・ピエール・ランパルの演奏も凄かった。演奏速度の早さと、装飾音の多さが凄い。)

3.文京シビックホール大ホールは、音響が良いという評判だが、前から2席目でも響きの良さは実感できた。また、機会があれば、聴きに行きたいと思う。

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