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ヨーロッパ文化教養講座(藤田真央のモーツァルト・ピアノ・ソナタ全集 鑑賞記-16 第16番 K.545)

2023/05/21

ピアノ・ソナタ 第16番 ハ長調 K.545
第1楽章 アレグロ 4/4 ハ長調 ソナタ形式
第2楽章 アンダンテ 3/4 ト長調 三部形式
第3楽章 アレグレット 2/4 ハ長調 ロンド形式

1788年6月26日ウィーン
作品目録には「初心者のための小さなクラヴィーア・ソナタ」と書き込まれている。
そのソナタは生前出版されることはなかった。誰のために、何のために作曲されたかもわかっていない。
今でもこのソナタは発表会で弾かれることの多い人気曲だろう。子供向けの作品と受け取られているが、タッチの重い現代のグランドピアノでこのソナタを弾くことはそんなに簡単ではない。。。
モーツァルト時代の軽いタッチの楽器で弾くのなら「初心者用」の曲なのだが、現代の楽器で弾くときはほんとうは上級者向けの作品だと思う。(久元祐子の本)

演奏時間:
① 真央君 2021年(23才)
I 2:58 II 4:53 III 1:27
② 内田光子 1991年 サントリーホールライブ 
I 4:23 II 6:19 III 2:00

・ソナチネアルバムにも収録されているので、ピアノ教室のおさらい会でも聞かれるという意味では、モーツアルトのピアノ・ソナタで最も有名な曲かもしれない。

・内田光子のサントリーホールライブは、響きのある言い録音。演奏も素晴らしい。
真央君はちょっと淡泊かも。真央君もライブを出して欲しい。

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