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ヨーロッパ文化教養講座(題名のない音楽会「Shigeru Kawai」)

2023/11/20
今回の題名ない音楽会は、ゲストにShigeru Kwaiを愛用している務川慧悟君を迎えて、「Shigeru Kawai」が製作されている、河合楽器の竜洋工場からの中継だった。

2021年ショパンコンクールで採用された、4社5種のピアノ。
・スタインウェイ 2種
・YAMAHA
・FAZIOLI
・Shigeru Kawai
ショパンコンクールでは、反田恭平君と2位を分け合った、アレクサンドル・ガジェブ君、6位に入賞した、ジェイ・ジェイ・ジュン・リー・ブイ君の2人がこのピアノを弾いて見事入賞した。

Shigeru Kawai は、河合楽器製作所の2代目河合滋氏(1922~2006)が、グランドピアノ専用の工場(竜洋工場)を建てて、芸術品のように作っているピアノ。
放映されたピアノは、2100万円するそうだ。

放送では、Shigeru Kawai の共鳴板の性能や、竜洋工場の無響室の効果など、コンサートを聴いているだけの人間にとっては、とても興味深い情報を得ることができた。

また、務川君が、Shigeru Kawai は、個体ごとのタッチの差が少ないことを指摘したところ、調律師より、アクションに木ではなく、強化プラスチックを採用していることが、タッチを均一にしている理由だという説明がされた。
務川君も、このことは知らなかったそうだ。

最後に、務川君が、このピアノで、ホロヴィッツが編曲した、「カルメン幻想曲」を弾いた。
ダイナミックな音を出す調律をしたそうで、とても迫力満点の超絶技巧のカルメンを務川君が難なく弾いて番組は終わった。


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