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ヨーロッパ文化教養講座(エンター・ザ・ミュージック 戸澤哲夫 The 4 Players Tokyo 2022 Hakuju Hall公演)

2023/06/07 藤岡幸夫マエストロが設立した、弦楽四重奏団 The 4 Players Tokyo のリーダー 第1ヴァイオリンの戸澤哲夫氏がゲスト。

2019年に始動した番組発信のプロジェクト、藤岡幸夫がプロデューサーと広報宣伝部長を務めるカルテット・The 4 Players Tokyo。

第1ヴァイオリンの戸澤哲夫をゲストに迎え、2022年Hakuju Hall公演前半の模様をお届け。リハーサル風景や公演の裏側も交え楽曲の魅力を紐解きながら、ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第2番」、シューマン「弦楽四重奏曲第1番」の名演をお送りする。

ゲスト
戸澤哲夫(The 4 Players Tokyo/東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 コンサートマスター)

出演
The 4 Players Tokyo

司会
藤岡幸夫(指揮者)
角谷暁子(テレビ東京 アナウンサー)

BS東京ホームページより

コメントと感想:
1.本公演は、残念ながら、見にいっていないが、プログラムが珍しく、ベートーヴェン、シューマン、ブラームスといつもの「尖った」曲ではないなと思っていた。

2.しかし、本放送を観て、4人のリハーサルの姿を見ると、決して弾き慣れている曲ではなく、お互いにアイデアを出しながら少しずつ完成品を作り上げているという、いつものスタイルであることがわかった。

3.1番興味深かったのは、練習場所を一定にしていないこと。
1)最初は、反響のしないデッドなスタジオで、残響にごまかされないで、直接音を耳で聴き合って、細かいアンサンブルのチェックをし、
2)次に、反響がする、小さなサロンのような場所で、今度は、残響を感じながら、音を再確認して修正する。
3)最後にHAKUJU HALLでのゲネプロで観客席に音がどう届いているかを藤岡幸夫マエストロが確認し、各奏者の音量のバランスをチェックする。
というような、流れで曲を作っている。

4.今回の放送は、前半のシューマンとベートーヴェンの2曲、特に妻クララ・シューマンの23歳の誕生日に送られたという、シューマンの弦楽四重奏曲第1番を重点的に取り上げたが、実演では、この2曲を弾き終わったあとの、4人の消耗がすごく、たった4人ではあっても、洗練された音のエネルギーが観客に押し寄せたであろう事は良く理解できた。


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