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ヨーロッパ文化教養講座(「ロスト・シンボル」鑑賞記)

2023/05/29

ダン・ブラウン作のラングドンシリーズだが、トム・ハンクス主演で映画化された「ダヴィンチ・コード」、「天使と悪魔」、「インフェルノ」と異なり、10話のドラマシリーズとして2021年に公開。
舞台はアメリカの首都ワシントンDC。
謎解きのターゲットは、フリーメイソン。

主要キャスト:

ロバート・ラングドン(演:アシュリー・ズーカーマン 米・オーストラリア)
ピーター・ソロモン(演:エディー・イザード 英)
キャサリン・ソロモン(演:ヴァロリー・カリー 米)
マラーク(演:ボー・ナップ 米)
アルフォンソ・ヌニェス(演:リック・ゴンザレス 米)
イノウエ・サトウ(演:スマリー・モンタノ 米)*アジア系ではあるが、日系ではないようだ。

コメントと感想:
1.ダン・ブラウン作のラングドンシリーズは、原作の発表順でいえば、
1)天使と悪魔 2000年
2)ダ・ヴィンチ・コード 2003年
3)ロスト・シンボル 2009年
4)インフェルノ 2013年
5)オリジン 2018年
となっている。
2)->1)の後に、本作3)をトム・ハンクス主演で映画化する予定だったようだが、断念して、4)が公開された。

2.本作は舞台がアメリカの首都ワシントンDCであるので、舞台となった建造物自体は立派だが、いかんせん歴史が浅すぎて、原作が相変わらず長大な割には、話自体も薄味な感じが個人的にはする。
やはり、ヨーロッパが舞台でないと映画としてはヒットしないと思ったのではないだろうか。

3.公開された2021年時点では、トム・ハンクスも65歳となり、ヒロインと一緒にアクションシーンをこなすのは難しくなってきたのかもしれない。
ということで、本作は、30代後半のアシュリー・ズーカーマンをロバート・ラングドン役とし、ヒロインのキャサリン・ソロモンも原作は、ピーター・ソロモンの妹の設定だったのを娘にして、ラングドンの元カノとして登場させた。

4.最終話で事件が解決されたあと、CIAのイノウエ・サトウがラングドンへ新しい事件の依頼を持ってくるところで本作は完結した。
当然、次の作品である、「オリジン」をこのまま、ドラマとしてシーズン2としたかったと思われるが、実際は、このプロジェクトは中止となったようだ。
やはり、映画の短い尺で、トム・ハンクス主演で、スリリングに描いたほうが、中身は良くわからなくても観ている方は楽しいのではないかと思った。
5)のオリジンはその方向性で検討してもらいたいと個人的には思った。

5.小生は、原作->ドラマ という順番だったが、どちらを先にしても、「それなりに」楽しめるとは思う。

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