見出し画像

ヨーロッパ文化教養講座(「さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜(4)」鑑賞記)

2024/02/05
今回の主題曲は、ロッシーニの歌劇「セビリアの理髪師」序曲。
クラオタにとっては本当に楽しく面白いエピソードだった。

いつものように、エピソードの流れと主題曲が良く同期している。
脚本が素晴らしいと思った。

1.ロッシーニの「セビリアの理髪師」 オペラ・ブッファ(喜劇)
1)オペラの内容:
うら若き美人ロジーナは、後見人である伯父のバルトロに言い寄られるが、機転の利く理髪師フィガロや、音楽教師バジリオの助けもあって、アルマヴィーヴァ伯爵と結ばれる、ラブコメ。
モーツァルトの「フィガロの結婚」の前日談。

2)フィガロ:
ファゴットの((古谷悟史(ふるや さとし)演  玉山鉄二))の実家が理髪店で、店名が「フィガロ」。つまり、古谷悟史の父親は、理髪師。
父親は、悟史をオペラ歌手にしようとするが、結局地味なファゴット奏者になった。

3)バルトロ:
((夏目志帆(なつめ しほ)演  石田ゆり子))を夏目俊平マエストロ(演 西島秀俊)が呼び出した、ファミレスが「バルトロ」。
2人は、カプチーノをオーダーする。(イタリアでは、カプチーノは朝以外飲まない習慣がある)
志帆にやり直したいと俊平は言ったが、あっさり拒絶されてしまう。
そのときに、志帆は俊平に、プロポーズをしてくれる男性がいることを話す。(プロポーズしたのは、ファゴットの古谷悟史)

4) 陰口はそよ風のように(「セビリアの理髪師」中の有名なアリア):
俊平が拒絶された話は街中に広まって、「うたカフェ二朗」のオーナー((小村二朗(こむら じろう)演 西田敏行))も知っていた。
オーナーは、「陰口はそよ風のように」広まるからと俊平に言う。

5)「ロッシーニ・クレッシェンド」
序曲は、コーダ(フィナーレ)に向かって、音量とテンポを増す。
聴いている我々は盛り上がるが、演奏者は大変だと思う。

本エピソードでも、「セビリアの理髪師序曲」の演奏中に、俊平が志帆にプロポーズした団員を音で見つけようとする。ロッシーニ・クレッシェンドが最高潮に達したときに、古谷悟史が吹き間違える。
ドラマも序曲も最高潮となって、エンディング。

ロッシーニ・クレッシェンドは、6:30 あたりから。

2.ロッシーニの料理
天才ロッシーニは、比較的若いときに、成功を治めたので、後半生は、料理研究家となる。
有名な「牛肉のロッシーニ風」が、演奏会場となったフレンチレストランでのメニューに入っていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?