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ヨーロッパ文化教養講座(「DOCあすへのカルテ」シーズン2(5)「親子」 鑑賞記)

2023/10/17
今回の原題は、「L'attenzione(注意、注目)」。
話の内容から言えば、邦題の「親子」の方が良いと思った。

1.今回の患者は二人
1)離婚調停中?の母親が、裁判所入口の金属探知機で腹部に金属片が見つかり、アンブロジャーノ総合病院へ入院。
娘の親権争いの精神負担が講じて、異物を常習的に飲み込むことが解った。
新医長チェチーリア・テデスキは、精神障がいだと即座に判断して、精神科に移そうとする。
アンドレアは、器質的な原因かも知れないと反論し、別途検査をする。
最終的には、この患者が自分で自分の血液を抜いていることが判明。
娘をつなぎ止めておきたいという気持ちからの行動だった。
アンドレアはかつて過食症になったカロリーナのことを思い出して、アニェーゼと共に原因を突き止めた。

2)インド出身の酪農家が入院。イタリアで生まれ育って金融関係で働く息子へ自分の故郷を見せたいという願いもむなしく、不治の病である西ナイル・ウイルスへ感染しており、数時間で亡くなった。
チェチーリア・テデスキは、直ぐに西ナイル・ウイルスと判断して検査を進めたが、ここでもアンドレアは反論して、ガブリエルと共に血液検査をする。
結果は、チェチーリアが正しかったため、アンドレアは、やはり自分は医長には向いていないのかも知れないと思う。

2.「Caneblu (青い犬)」チーム各人の現状
1)アンドレア
仮院長のカルーソが、自分が医長になることに反対する特別な理由があるのではないかと疑いを持ち始め、医長試験の続行を要請する。
2)アニェーゼ
チェチーリアとアンドレアが、ハグをしているところを発見。
アンドレア、アニェーゼ、ジュリアとの三角関係でなく、
アンドレア、アニェーゼ、チェチーリアの三角関係に発展するかもしれない。
3)ジュリア
ダミアーノの誘いで、ワイン付きの絵画の展示会へ行く。口説かれそうになるが、ダミアーノの黒い部分(ローマでのコロナ戦争で医者としての良心を失いつつある)を見てしまう。自分もその気持ちが解らなくもないと思っている。
4)カロリーナ
・ロレンツォの死に関係することを心配していること。
・(そのこともあってか、)アンドレアの内科医長就任に不安があること。
・アルバとリッカルドの絆が深いことを思い知ったこと。
・新外科医長エドアルド・ヴァレンティに惹かれたこと。
以上の理由で、エドアルドに近づき内科と外科で半日ずつ研修することにする。
5)アルバとリッカルド
二人は表面上は元の恋人に戻っているが、不穏さが漂う。
・アルバはコロナ戦争中に不在だったのでCanebluの意味が解らず、のけ者にされた気持ちで不安である。
・リッカルドはカロリーナが外科と掛け持ちすることに強く反対しカロリーナにも気があることは明白である。
6)エリーザとガブリエル
エリーザは、ガブリエルに対しては、まだマッシモと付き合っていると嘘をつく。
ガブリエルは、心理士のルチア・フェラーリとの面談で、自分のPTSDの原因はエリーザとの別離であることを知ることになる。
7)エンリコとテレーゼ
今回は二人のエピソードはなし。
8)エドアルド・ヴァレンティ
カロリーナと、もしかしたら恋仲になるかもしれない。

3.Caneblu チーム以外の人たち
9)チェチーリア
アンドレアが素直に自分のことを認めてくれて、思わず、アンドレアとハグする。
10)ダミアーノ
ローマの病院勤務中のコロナ戦争で、あんなに患者のために寝る間もなく働いたのに、多くの患者を亡くして、非難され、ミラノへ移ってきたこと。
そのため、自分自身のために、金持ちの患者を優先してお金をもらうことが正当だと思い込もうとしている。一方、医者として患者に寄り添うことの良心もあり、内面で葛藤している。ジュリアに救いを求めてるが。。。
11)ルチア・フェラーリ
今回は、ガブリエルのPTSDの原因がエリーザにあるのではないかという医師としての判断を下した。自分が、「DOC恋愛模様」に加わるかはまだ見えてこない。
12)カルーソ
アンドレアの今回の患者の対応にミスがあったことを聞き、わざわざ内科病棟まできて、アンドレアに医長試験を諦めるように迫る。

4.今後の展開予想
1.前回までと比べて大きく変わったのは、
1)新医長チェチーリア・テデスキがアンドレアと心を通わせつつあること。
2)ジュリアはアンドレアよりも、ダミアーノへの関心が強そうなこと。
3)カロリーナが、ガブリエルとアルバの邪魔をせず、外科医長エドアルド・ヴァレンティへの恋路へ向かうかもしれないこと。
4)エリーザとガブリエルがよりを戻すことになりそうなこと。

毎回「DOC恋愛模様」が更新され、一回でも見落とせないようになっている。

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