ヨーロッパ文化教養講座(「エンター・ザ・ミュージック」から生まれた四重奏団 The 4 Players Tokyo)
2023/03/30
関西フィルの藤岡幸夫マエルトロがプロジュースしている、「The 4 players Tokyo」の第2ヴァイオリンを務める、遠藤香奈子氏が先日の番組に出演した。
小生が一昨年観に行った、杉並公会堂大ホールの「死と乙女」を再度放送し、裏話を話してくれた。
当日のプログラムは、下記のとおり
2021年10月12日 The 4 Players Tokyo
開演 19:00
会場 杉並公会堂大ホール
曲名
モーツァルト 弦楽四重奏曲 第19番 不協和音 K.465
林光 弦楽四重奏曲 レゲンデ
シューベルト 弦楽四重奏曲 第14番 死と乙女 D810
当日の演奏の告知をした藤岡幸夫マエルトロのメッセージがホームページに残っていた。
小生はこの演奏を聴いて、シューベルトの「死と乙女」を好きになった。
藤岡幸夫マエルトロと遠藤香奈子氏の解説はたいへん興味深かった。
1.「死と乙女」は、若いチェロの矢口里菜子やヴィオラの中村洋乃理は、学生のとき以来。当時と今では全く違う曲に聞こえる。とのこと。
遠藤香奈子はこの点について、若いとき特に初めて弾くときは自分のパートを追うのが精一杯だが、経験を積むと楽譜全体を眺められる(つまり、他のパートの音も聞こえる)ようになるからではないかとのこと。
2.弦楽四重奏曲は、音が合っているから良いというものではなく、合わせることに気をとられすぎて、つまらなくなるのはかえって良くない。
わざと4人の音がバラバラに聞こえるほうが味がある場合がある。
3.大ホールで装飾音をどのように観客に聴かせるかという話のときに、第1ヴァイオリンの戸澤哲夫リーダーが、最初の装飾音を強調すれば、次以降の装飾音を観客は自然に(聞こえなくても)認識してくれるので、最初の装飾音をハッキリと弾きましょうと言っていた。
杉並公会堂大ホールは、藤岡幸夫マエルトロによると二階席最前列が良く音が聞こえると言っていたので、もし再度行く機会があれば、二階席を狙ってみようと思った。
The 4 Players Tokyo の話は再三、エンター・ザ・ミュージックで取り上げられていて、メンバー4人、見慣れている。
それぞれ、異なったオーケストラの主要メンバーなので、4人が所属しているオーケストラのコンサートのときは、4人をついつい探してしまう。
各交響楽団も音楽を届けるだけでなく、構成メンバーのPRもすれば、もう少し観衆も身近に感じて集客にもつながるのになと思った。
なお、今まで全然ニュースは入ってこなかったが、The 4 Players Tokyoは、4月18日に福岡でコンサートがあるとのことで、早速、チケットをゲットした。
参考:「死と乙女」の音がピッタリ合っていた、エスメ弦楽四重奏曲
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