ヨーロッパ文化教養講座(アメリカ映画「THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション」鑑賞記)
2023/09/10
モネの贋作をする映画と知って鑑賞した。
コメントと感想:
1.舞台となったボストン美術館は、30年以上前に一度行った。そのときは、洋画にあまり興味はなかったので、殆ど記憶にない。
ただ、ボストン美術館の絵画購入費や運営費が公的資金ではなく、ほとんど、寄付金だと知ってアメリカの寄付文化に感銘を受けたことは覚えている。
2.今回、ジョントラボルタが演じる天才贋作者が描く絵は、モネの妻カミーユと息子が草原の上で散歩している有名な絵。
*WIKIで調べると、題名は「散歩、日傘をさす女性 La Promenade, la femme a' l'ombrelle」となっていて、ワシントンのナショナル・ギャラリーに展示されていると書いてある。
オルセー美術館に行ったときに、観た絵とほぼ構図は同じなので、モネはこの絵を何枚も描いたのだろう。
小生は、風景だけの絵より、人が描かれている絵がすきなので、モネの睡蓮より、この絵が好きだ。
3.映画自体は、贋作したモネの絵を、ボストン美術館に忍び込んで、本物とすり替えるというのが、1番の見所のはずだが、その場面はあまり精密に作っていない。
それよりも、天才贋作者とガンに冒され死期が近い15歳の息子、そして大物詐欺師であるその父の3代の男たちの心が通っていくというヒューマンドラマとして観ればなかなか良い映画だと思った。
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