ヨーロッパ文化教養講座(「さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜(10 最終章)」鑑賞記)
2024/03/18
放送時間を延長しての最終回。
今回のテーマ曲は、シューマンの交響曲第3番「ライン」。
ちょっと渋めのテーマ曲で締めくくったが、音楽監修の広上淳一マエストロ+東京音楽大学の皆さんのお力か、とても迫力のある演奏を、湖の畔のホール(河口湖ステラシアター というらしい)で聴かせてくれた。
ドラマとしての出来については、視聴者のいろいろな(良い悪いの)意見があるようだが、クラオタの小生としては楽しく気楽に観ることができた。
気になった点をまとめると:
1.晴見フィルは、せっかく新コンマスに響が就任したのだから今後も継続して活動するのだろうか?
市長が何故これほどまで、晴見フィルの存続を許さなかったことの背景の解き明かしがなく、また、天音の素晴らしいヴァイオリン演奏を聴いた後、全く登場しなかったのが気になった。
2.響がコンマスになり、今までのコンマス近藤(演 津田寛治)が指揮者に就任するのが順当か?
->近藤と妻と娘の話も見たかった。
クラシックを聴き始めて3ヶ月の天音が指揮者になるのは、現実的には無理すぎる設定だと思う。
(皇帝円舞曲は良かったけれど)
3.そもそも、結局仙台のフェスタにはリハーサルだけでなく、本番も参加しなかったのかがあやふや。
空港は仙台国際空港?。
4.(In) Bucca al Lupo(オオカミの口の中へ)は、何度も出てきたが、その返事の「Crepi (il lupo) くたばれオオカミ」は出てこなかった。
リバーサルオーケストラでは、ドイツ語のToi Toi Toiを使ったので、本作はそれに対抗したのかもなと思った。
など、モヤモヤするところもあったのに、延長放送分は過去回の回想が中心だった。
これは、俊平のドイツでの活躍や、晴見フィルの物語を中心に、スペシャルドラマかシーズン2を狙ったてのことかなとも思った。
いずれにしても、クラシック音楽が中心となるドラマは、これからも飽きずに制作して欲しいと思った。
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