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ヨーロッパ文化教養講座(「DOCあすへのカルテ」シーズン2(16)最終回「未来へ 」 鑑賞記)

2024/01/08
シーズン2も遂に最終話。
驚愕の出来事があった。

原題は、「Mutazioni (変異)」。今回のエピソードに深く関係する、ウィルスの変異。

1.医療面では、前回のエピソードの最後でリッカルドが重症化した、KPC型ウィルスによる院内感染をどう解決するかにスポットが置かれた。

1)  リッカルドにずっと付き添っていたアルバも倒れる。
そして、患者52人の内、アンドレアが提案し、チェチーリアが承認、ジュリアが投与を決定した2種の抗生剤が効かなかった。
このまま経過観察だと、患者の生存率は50%しかない。

2)   アンドレアは、このウィルスは「変異」したため、これらの抗生剤が効かなくなったとしたら、以前使われていたものが有効かもしれないと考えた。
そこで、肝臓に重篤な副作用を起こす恐れがあることで使用禁止になっている、結核に使われていた抗生剤の投与を進言。
最終的にジュリアは投与を指示し、この抗生剤が期待通りの効果を上げて、ウィルスには打ち勝つことができた。

3)ところが、抗生剤が投与された患者の内、アルバだけは、副作用による肝不全を起こしてしまった。
唯一の望みは、生体肝移植だったが、ドナーが見つからず、遂に亡くなってしまう。
亡くなる寸前に、Caneblu(青い犬)チームを呼び、皆に感謝していることとを告げ、「Caneblu」を唱和して永眠する。
*あまりにショッキングで悲しい出来事だった。

2.「DOC恋愛関係」の中では、イタリアに戻っていた、ガブリエルがエリーザに求婚されて結婚する。
*プロポーズシーンもエリーザらしく素敵で、アルバの死のショックが和らいだ。
2人の結婚式の司る神父は、あのマッシモだった。

そして、シーズン2のフィナーレは、結婚式の後のパーティのアンドレアのスピーチと、医長に戻ったアンドレアが、新たな研修医の前で、挨拶を始めるところだった。

3.カルーソの逮捕
1) アルバの死と、エリーザ+ガブリエルの結婚がエピソード16の本筋となったため、カルーソの逮捕は案外あっさりとしたものだった。

アニェーゼが、チェチーリアとカルーソの秘書コスタンツァの協力の基、カルーソの部屋に入りメールデータを抜き取る。
チェチーリアが、自分が医局長になったときに導入しようとした最新設備の発注先として、カルーソが推薦した「PNS医療機器」というメーカーとのやりとりが頻繁に残っていることから、カルーソがアンドレアを排除しようとした理由を理解した。

ロレンツォの死の主因だったかもしれない酸素ボンベの不足も、「PNS医療機器」社が値段をつり上げるために、納入を遅らせたことが原因だった。
アニェーゼが院長として酸素ボンベを発注した先がPNS医療機器だったことを思い出して判明したのだっだ。

2)カルーソがアンドレアを告発しようと、アンブロジャーノ総合病院の法務部長とともに内科病棟へ来たとき、「すべては自分がやった」とカロリーナが告白。それを、Canebluチームが庇っているときに、アニェーゼが警察を連れて、カルーソを逮捕させる。

新加入メンバー、チェチーリア、ダミアーノと心理士ルチーアも最後は、すべてCanebluチームの一員となった。

4.シーズン3へ
シーズン3は、イタリア本国で2024年1月11日放送開始とのこと。
ということは、日本では、早くても年末か年明けになると思われるので、気長に待つことにしよう。

来週からは、「アストリッドとラファエル 文書係の事件録 シーズン4」が放送されるので、こちらも楽しみだ。

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