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ヨーロッパ文化教養講座(2013年 イギリス映画「ワン チャンス」プライムビデオ 鑑賞記)
2023/08/11
「あなたが興味のありそうな映画」になっていた、「ワン チャンス」を鑑賞した。
実話がベースだそうだが、心暖まる優しい映画だった。
2007年、イギリスの人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で「誰も寝てはならぬ」を歌いあげて優勝し、一躍世界的歌手になったポール・ポッツの実話を、「プラダを着た悪魔」のデビッド・フランケル監督のメガホンで映画化。
片田舎の恵まれない家庭に生まれ育ち、容姿も冴えず、内気な性格でいじめらればかりだったポール・ポッツ。
携帯電話ショップで働く彼には、オペラ歌手になるという密かな夢があった。挫折を繰り返しながらも夢をあきらめないポールは、勇気を振り絞り、最後の望みをかけて人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」に出場する。
地味な身なりで容姿もパッとしないポールに、会場の観客や審査員からも失笑がもれるが……。
主演は「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」「人生は、時々晴れ」のジェームズ・コーデン。
歌唱シーンの吹き替えはポール・ポッツ本人による。
2013年製作/103分/G/イギリス
原題:One Chance
配給:ギャガ
コメントと感想:
1.オーディション番組で歌手デビューというシーンが既視感があった。
確か女性だったと思って調べたら、スーザン・ボイルだった。
彼女は、2009年の「ブリテンズ・ゴット・タレント」で会場の度肝を抜いたそうなので、ポール・ボッツより2年後ということになる。
2.ポール・ボッツ本人が、演じたジェームズ・コーデンの歌唱部分を吹き替えているそうだが、特に、ヴェネツィアでの学校でレッスンを受けて上達する過程も、歌声で表現できていて、素晴らしいと思った。
3.選曲も、テノールの名曲揃いで、特に、小生が大好きなプッチーニ「ラ・ボエーム」のロドルフォとミミの名シーンが使われたのは大変嬉しかった。
4.妻ジュルズを演じた、アレクサンドラ・ローチが最初の出会いから、ポール・ボッツをずっと支えている姿に感動した。
アレクサンドラ・ローチはかなり太めに見えたが、役作りなのだろうか・
とてもお似合いの二人だった。
5.この映画はオペラファンは、確実に満足すると思う。
映像も美しい。
ただ、オペラ好きでないと、実話をベースとはいっても、ありふれたサクセスストーリーに感じるのかも知れない。
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