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ヨーロッパ文化教養講座(2023年11月9日「煌めくガラ・コンサート」鹿児島公演 鑑賞記)

2023/11/10
昨夜「クラシック・キャラバン2023」を聴きに行った。

日時:2023年11月9日 開場:18時 開演:18時半
会場:川商ホール(鹿児島市民文化ホール)第2ホール
出演:
池辺晋一郎(司会)
南紫音(ヴァイオリン)
長谷川陽子(チェロ)
田部京子(ピアノ)
嘉目真木子(ソプラノ)
ミューティア(弦楽アンサンブル)+α

プログラム:
前半
1)エルガー:愛の挨拶 Op.12 南紫音+長谷川陽子+田部京子
2)J.Sバッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番より ”ガボット” 南紫音
3)フランク:ヴァイオリン・ソナタイ長調より第4楽章 南紫音+田部京子4)J.Sバッハ:無伴奏チェロ組曲第1番より ”プレリュード”  長谷川陽子
5)サン=サーンス:「動物の謝肉祭」より ”白鳥” 長谷川陽子
6)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」より第1楽章 田部京子
7)ドビュッシー:「ベルガマスク組曲」より”月の光” 田部京子
8)シューマン/リスト:献呈 田部京子
休憩15分
9)吉俣良:大河ドラマ「篤姫」よりメインテーマ ミューティア
10)岡野禎一:もみじ 嘉目真木子+ミューティア
11)フォスター:夢路より 嘉目真木子+ミューティア
12)J.Sバッハ:G線上のアリア ミューティア
13)ヘンデル:歌劇「セルセ」より ”オンブラ・マイ・フ" 嘉目真木子+ミューティア
14)ヴィヴァルディ:「四季」より 南紫音+ミューティア
春 第1楽章 夏 第3楽章 秋 第1楽章 冬 第3楽章 
アンコール:
15)パッヘルベルのカノン ミューティア

コメントと感想:
1.「美味しいところつまみ取りコンサート」はあまり行く気はしないのだが、今回は、御年80才の池辺晋一郎さんが司会をすることと、出演者が一流揃いなので、行ってきた。
会場は、700人ほど収容のホールだが、5割~6割の観客。ちょっと出演者に申し訳ない気持ちになった。

2.「美味しいところつまみ取りコンサート」に行く気がしないのは、演奏者が、音に集中してオーラを出す間もなく(また観客も音に浸るまもなく)、1曲が終わってしまうからだが、今回は、それでも、前半は特に、まあまあ長い部分が演奏されたことと、演奏者の力量でカバーして楽しめた。

3.また、池辺晋一郎さんのオヤジギャク(駄洒落)に負けない、作曲家目線の話や、4人の演奏者との雑談も面白かった。

印象に残った話として、
3)のフランクの第4番は、カノンだが、日本初演のときの新聞記事に「音がズレている」と書かれたという話。
6)7)で、「月光」は嬰ハ短調、「月の光」は、変ニ長調だが、主音がどちらも、同じ音(ドの#=レの♭)で始まること。
8)のシューマンの原曲歌曲が、池辺晋一郎さんがドイツリート曲の中では1番好きな曲だという話し。
13)ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」は、ヘンデルが自分で作ったのではなく、実は他の作曲家のものを借りてきたという話。(当時は、著作権が未だ無い時代)

4.残念ながら、このホールはクラシックには向かないようで、響きが弱く、変な反射音がして特に弦楽器が濁るようである。
今回は、弦楽が中心だったので、演奏者は苦労されたのではないだろうか。

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