見出し画像

ヨーロッパ文化教養講座(2024年10月6日第70回 藝大オペラ「フィガロの結婚」)

2024/10/11
2019年の「コジ・ファン・トゥッテ」以来の藝大オペラ定期演奏会。
2019年の演奏会でも思ったことだが、若々しいオケと歌い手の皆さんの一所懸命なところが、とても良いと思う。

日時:2024年10月6日(日)開場:13時15分 開演:14時
会場:東京藝術大学奏楽堂
オーケストラ:藝大フィルハーモニア管弦楽団
指揮:現田茂夫
演出:久恒秀典
合唱:東京藝術大学音楽学部声楽科 オペラ実習I履修生

モーツァルト:オペラ・ブッファ「フィガロの結婚」K.492
キャスト:
アルマヴィーヴァ伯爵 須田龍乃
伯爵夫人 北見エリナ
スザンナ 梅澤菜穂
フィガロ 石本高雅
ケルビーノ 水野奈津子
マルチェッリーナ 富岡明子
バルトロ/アントニオ 清水宏樹
バジリオ/ドン・クルツィオ 新海康仁
バルバリーナ 白川憂里亜

コメントと感想:
1.土・日の二日続けての公演のため、すべてダブルキャスト。
聴いた日曜日のキャストで印象に残ったのは、フィガロとスザンナ。
フィガロの石本高雅さんは、オペラデビューだったようだが、堂々とした歌いぶりで感心した。
また、スザンナの梅澤菜穂さんも、細かいところのテクニックはまだまだだとは思うが、スザンナらしい雰囲気と声を出していて今後が期待できると覆った。

2.オケは2019年に比べると、小生が当時に比べるとプロオケを聴き過ぎて耳が贅沢になっているせいか、若々しさだけでなく、荒さも気になった。

3.演出は、大学の定期公演らしく、派手ではない衣装や舞台ではあったが、シンプルでわかりやすかった。
特にフィナーレの暗がりのシーンは、演出が凝りすぎると、誰が誰かわからなくなることがあるが、今回の公演は、スザンナと伯爵夫人の衣装の取替も含めてとてもわかりやすかった。
ただ、スザンナと思って伯爵夫人を暗がりに連れて行くシーンで、二人が違う袖から退出したのが、「はて?」と思った。

4.指揮も、レチタティーヴォがはっきりと歌えるように、テンポを早くしすぎず、上手にコントロールしていると思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?