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ヨーロッパ文化教養講座(2022年5月29日 マルティン・ガルシア・ガルシア)

2022/12/03
ショパンコンクールで、3位に入賞した、スペインのマルティン・ガルシア・ガルシアのリサイタル鑑賞記

日時:2022年5月29日 13時15分開場 14時開演
場所:佐賀市文化会館中ホール
プログラム:オール・ショパン・プログラム
1.バラード 第1番 ト短調 op.23
2.即興曲 第3番 変ト長調 op.51
3.バラード 第3番 変イ長調 op.47
4.ノクターン 第7番 嬰ハ短調 op.27-1
5.ポロネーズ 第6番 変イ長調 op.53 「英雄」
休憩

6.3つのマズルカ op.50
7.24の前奏曲 op.28より 第17番 変イ長調/第19番 変ホ長調/第23番 ヘ長調
8.ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 op.58
アンコール:
スクリャービンなど4曲

初来日なのに佐賀まで来るとは、誰か知り合いでもいたのかなと思った。
中ホールだったので、後方の席だったが、さほど遠くに感じなかった。
音の響きも結構あったと思う。

1.とにかく、歌うように弾くのではなく、本当に「歌いながら」弾くピアニスト。ショパンコンクールでも話題になったが、音に楽しさが詰まっていて、聴いているほうも楽しくなる。
生真面目なガジェブ君とは正反対。
二人とも、ファイナルで2番のピアノ協奏曲を弾いたのを思い出すと興味深い。一度、同時に聞き比べができたら良いなと思った。

2.地方の公演での「あるある」だが、7. の前奏曲3曲の後に、拍手を求めず、そのまま、ソナタ3番を弾き出したので、ソナタ3番の1楽章の後に、満場から拍手が起こった。ガルシア・ガルシアもちょっと一瞬ビックリしたようだったが、直ぐに笑顔が出て、2楽章を弾き始め、素晴らしいフィナーレとなった。

3.アンコールは、4曲。会場の拍手に誘われて、持ちネタを全部出したかのようだった。
4曲目が終わった後は、申し訳なさそうに、引き上げていった。

初々しくて、また、優しい性格が出ていたようで、とても好感を持てるリサイタルだった。チャンスがあれば、是非また聴きたい。

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