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ヨーロッパ文化教養講座(「リバーサルオーケストラ」の鑑賞記 第9話)

2023/03/10
オーラス前の第9話だが、この回で終わっても良いほどの定期演奏会の感動フィナーレだった。

冒頭でいきなり、朝陽に振られた初音だったが、10年前の悪夢のチャイコン途中リタイアから復帰しただけあって、精神力は半端なく増強されていた。
一晩で失恋の痛みから回復し、玉響定期演奏会のために奮闘する。

毎度の、本宮市会議員(演  津田健次郎)の妨害にも仲間の力で乗り切り、
定期演奏会で、チャイコンと運命を演奏した。

チャイコンを演奏する初音の表情が楽しそうで良かった。通常の演奏会だとソリストは音楽に集中するあまり、表情が厳しい場合が多い。指揮者もしかり。ドラマとはいえ、演奏者が楽しんでいる演奏会も見ていて楽しいと思った。

運命は何と言っても、終楽章のフィナーレの部分。
カメラワークも、過去のエピソードで取り上げられた、オーボエの穂刈(演 平田満)、フルートの蒼(演 坂東龍汰)、ビオラの桃井みどり(演 濱田マリ)、チェロの玲緒(演 瀧内 公美)、コントラバスの藤谷耀司(演 渋川清彦)に加え、
今回二重スパイを引き受けていたことを明かした、第2ヴァイオリンの土井琢郎(演 前野朋哉)、
土井にオタクであることを暴露された第1ヴァイオリンの松本弓香(演 行平あい佳)、
パートナーが同性でであることがわかったトランペットのヨーゼフ(演  ロイック・ガルニエ)
全てのメンバーとその家族関係者が画面に現れ、リバーサルオーケストラが完結しても良いほどの運命のフィナーレだった。

また、運命の後に流れたテーマ曲チャイコフスキーの5番は、まともな編曲ヴァージョンだった。

最終回の高階フィルとのバトルで、チャイコフスキーの5番の原曲を聴くことができて本当に嬉しい。

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