ヨーロッパ文化教養講座(「クラシックTV LOVEオペラ)
2023/10/07
今回のクラシックTVは、LOVEオペラと題して、オペラの入門編。
ゲストは、テノールの錦織健と、俳優の加藤諒。
加藤諒は、昔、発声法を習ったことがあるとのことで、呼ばれたのだろう。
西暦1600年ちょっと前にフィレンツェで誕生したと言われるオペラなので、400年以上の歴史がある。それを、30分で語り尽くのは不可能。
そこで、有名な2作品をクイズ形式で紹介した。
1.プッチーニの「トゥーランドット」。結婚相手を探す、中国の姫が、候補者に三問のクイズを出し、それに答えられなければ、首を落とす。という、残酷な話。
*残念ながら未だ、生で観たことがない。
一番有名なアリア「誰も寝てはならぬ。(Nessun Dorma)」を錦織健が歌った。正直言って錦織健のテノールはあまり好きではない。テノールの最高音が詰まって聞こえるからだ。
やはり、この歌は、亡きルチアーノ・パバロッティのリミーッターが無いような、雑音がない歌声が一番好きである。
*Nessun dorma は、英語に直すと Nobody sleep.
dorma は、眠るdormire の三人称単数の命令法なので、誰も寝てはならぬというトゥーランドット姫から全国民に対する、命令になる。
2.次は、ビゼーの「カルメン」
カルメンに翻弄されて、転落人生を送る、ホセの話。
一番有名なカルメンのアリア、「ハバネラ」は、メインテーマが、
(レド♯ ドドド シシ♭ ラーラ ソ♯ソ ファ(ソファ ミ)ファ ソファミ
と、ほぼ一貫して、音が「下行」している。
これが、ホセの転落人生を暗示しているという説明になるほどと思った。
*「カルメン」は、オペラを聴き始めたころなので、30年以上前、東京文化会館で、観たことがある。その時の、カルメン役は、今でも、NHKニューイヤーオペラコンサートに出演する、レジェンド藤村実穂子さんだったことを記憶している。
この当時は、まだオペラ歌手の良し悪しは、今よりもわからなかったが、とても感動した。
3.錦織健氏は、「蝶々夫人」が好きだと言っていた。
小生はやはり、プッチーニでは、「ラ・ボエーム」が一番好きだ。
数々の悲恋ものの傑作オペラを作曲したプッチーニだが、写真のとおり、なかなかのイケメンで、多くの女性を泣かせたという話もある。
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