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ヨーロッパ文化教養講座(2006年フィンランド映画「街のあかり」アキ・カウリスマキ監督)

2024/09/17
主人公は、警備員のコイスティネン(演 ヤンネ・フーティアイネン)。
毎日立ち寄るソーセージ売りのアイラ(演 マリア・ヘイスカネン)は明らかに彼に気がある。
でも、マフィアの女ミルヤ(演 マリア・ヤルヴェンヘルミ)に恋して欺されて強盗の罪を着せられる。コイスティネンは、ミルヤに欺された事に気がついているが、彼女を告白せず、抵抗せずに実刑判決を受ける。
但し、出所後マルヤがマフィアの女であることに気がついて、マフィアに襲いかかるが返り討ちにあう。

ストーリー的には、「マッチ工場の少女」と同様救いのない話だが、
セリフの少ない、絵画を観ているような表情の動きが少ない中で、
コイスティネンの「ポジティブマシーン」のような常に前向きな精神、アイラがコイスティネンを思う気持ちがよく伝わって、アキ・カウリスマキ監督作品らしい、視聴後感が良い作品となっている。

フィンランドの名匠アキ・カウリスマキによる“敗者3部作”の最終章となる人間ドラマ。
ヘルシンキの街の片隅で生きる孤独な男が、人を愛することによって人間性を回復していくさまを描き出す。
恋人も友人もいない夜警員コイスティネンは、カフェで声を掛けてきた美しい女ミルヤに恋をする。
しかし彼女はマフィアが送り込んだ情婦だった。
強盗の罪を擦りつけられたコイスティネンは逮捕され、1年間の服役を言い渡されてしまう。

2006年製作/78分/フィンランド
原題または英題:Laitakaupungin valot
配給:ユーロスペース
劇場公開日:2007年7月7日

映画.com

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