2024/01/21 ダボス会議にて
この動画がずいぶん流れてくるので、元動画を見に行ってきました。まあ、みなさんいろいろ日頃考えておられることとか、現状が確かに課題山積なのはあるけれども、はっきり言ってこれは切り取り動画だと思います。ぜひ元動画を見に行って下さい。以下、ざっくり見た感想。 https://t.co/tXQxhKsV9m
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) (@SciKotz) January 21, 2024
「問題」のシーンは動画の26:00ごろから。加速化する気候変動の中で、どう健康(特に栄養)を保ち、気候変動対策の視点も入れていくかという場面での発言だと理解しています。
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) (@SciKotz) January 21, 2024
コメの前にコーンの話があって、今は3mくらいに育つので、異常気象などで倒れてしまうと 続https://t.co/GkUdtxIpm9
大打撃だけど、背丈が低いコーンを作っている。倒れにくいし薬もかけやすい、みたいな話をしていました。これは気候変動適応策にあたり、食料安全保障に資する、という文脈だと理解しています。
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) (@SciKotz) January 21, 2024
次がコメ。「問題」の発言の後、新しい栽培法では、水の使用量を40%、メタンの発生は90%削減できる 続
という説明が続きます。これは確かに気候変動緩和策(温室効果ガスの削減)と、水セキュリティ(SDGsならGoal6)に資するものだという文脈だと理解しています。少なくとも稲作をやめろとか、コメが悪者とかいう話では全くないと思います。 続
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) (@SciKotz) January 21, 2024
また、36:00ごろからは、会場から「世界に多様な食を、生物多様性を失わずに届けることは可能なのか」という旨の質問があり、これに対して「問題」発言の人物は「可能だ。やるべきことはたくさんあるが」と答えています。https://t.co/GkUdtxIpm9
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) (@SciKotz) January 21, 2024
水田での稲作の「問題点」については触れられていましたが、これはすでに日本でもいろいろなエビデンスが出ていると思いますし、気候変動対策と生物多様性の保全は両輪なので、動画見てそんなに慌てなくてもいいんじゃないのと思いました。もちろん考えていく必要はありますが。
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) (@SciKotz) January 21, 2024
それに新たにコメ作りを使用というところや、わざわざ大量の水を引いたり灌漑したりしているところでは有用そうな話だと思いましたし、水田が氾濫原の代わりにもなっているような場所では、この農法を使ったところでどうせ水浸しなんじゃないのかなあとかも思いました。いっそどんどん水を入れて、
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) (@SciKotz) January 21, 2024
田んぼダムにした方がよさげな気も。まあ、多面的に考えていきましょう。水田生態系は大事です。
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) (@SciKotz) January 21, 2024
あと、一次資料があるときは当たってみるといいと改めて思いました。Short Short Newsっていうんですね。初めて知りました。
(ちゃんと誤字もしてる。平常運転)
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) (@SciKotz) January 21, 2024
元動画以外のソース
SDGs https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals
稲作とメタン
バイエルの取り組み
https://esgjournaljapan.com/world-news/33634
水田における生態系の保全
https://www.jstage.jst.go.jp/article/seitai/70/3/70_201/_pdf
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/07_chusankan_tayosei_201803.pdf
農地の多面的機能(田んぼダム、地下水の涵養)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?