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Nostalgiaを超えたその先へ。

1月2日。
箱根の旅行を計画している最中に
祖母が突然亡くなり、
その日から過去を懐かしむ生活が
始まりました。

音楽を聞いても
地元を散歩しても
本を読んでも

何をしても思い浮かぶのは
もう戻らない祖母との
懐かしい思い出ばかりで
胸を痛め続ける毎日。

そんなノストラジックな檻に囚われてしまった
自分を救い出してくれたのは、この旅行常に前を見続けている友達の存在でした。


「死んでしまった自分自身が
大切な場所と大切な人の元へ”いまもどる”」ことを表現した本作品のコンセプトアート

今現在、中学メンバーと
どこで1番会ってますか?って
聞かれたら僕の場合、
多分、福島会館なんですよね。

でも、それは学生のうちだからのことだと思っていて大学生が終わり、社会人になったときには、
もうそこは僕らの寄り合い場じゃなくなってるんじゃないかな。とか考えてたりしたんです。

数十年後、振り返った時にノスタルジアな場所へと化してるんじゃないかと思ったことをキッカケにコンセプトアートとして取り入れてみた次第です。


過去へ"後戻り"するシーン

"人の死"から大きな影響を受けたこともあり
この映画自体は

「流れる走馬灯の
1コマに映る"箱根の旅"」

という自分自身が死んでから生まれ変わる間
流れ続ける"走馬灯"のなかに
5人で行ったこの旅行風景が
一コマでも焼きついてくれたらな!という思いを
具現化してみました。
どう頑張ったって過去には戻れないけれど
過去を懐かしく思うその姿自体に何か美しさが
あるなと思ったんです。


2つの映画特典

僕が小さい頃、映画を見る楽しみは
何かしらの特典をGETすることでした。
でも、そんな楽しみ方は大人になってしまった
今ではあまりないと思うんです。
だからこそ、そんな幼い心を
再度掘り起こそうと思ったのが
特典制作のキッカケでした。

藁に中に巣食う以津真天
(特典 缶マグネット)

最初は ”妖怪メダル”みたいなものを
作りたいと思っていましたね。
コスト面で断念したんですけど。
まぁそれでもサイズ等はできる限り近づけてみたので、どこかしらに飾っていただけたら幸いです。

タングラム型(正方形)の写真集

1月1日の夜。
最後の祖母とのひと時を過ごしました。
お正月は、家族とバライティー番組を
見るのがルーティンでしたが
あの日は、能登半島地震の影響で
テレビには、凄惨な現場が
映し出されていたこともあり
珍しくテレビを消して団欒していたんです。

そんな中、祖母が部屋から取り出したものが
母・弟・僕の小さい頃の"アルバム"でした。

変化してしまった自らの姿に対して
思いを馳せる僕らのことを
祖母は最後の最後まで
にこやかな笑顔で見つめていたことを
昨日の事のように覚えていて
その光景を思い返しながら、
写真集制作に取り掛かりました。

レイアウト・イラスト・構成を1から
全て1人で作り込んでみたので
オリジナリティあるアルバムになったかなと
思ってます。
今後も旅行へ行くたびに
写真集的なものは作りたいと思っているので
成長記録として活用していただけたら
って感じですね🕊️


インスタグラムにポスト(投稿を意味)されたポスト📮のイラスト。インスタグラムのロゴは
「Instangran」インスタングラムと改変されており、ポスト📮の背景には"タングラム"が映し出されている。

Neighborhood

本映画には「Neighborhood」という楽曲を挿入曲として取り入れさせてもらいました。

僕が米津玄師というアーティストを知った
キッカケの曲です。

過去を振り返ってみた際、センチメンタルな自分に苦しめられていた姿が浮かびました。中学時代なんて国語力が皆無だったから、つらいことや苦しいことが起こったとしても、自分の気持ちをうまく言語化できない。その結果、赤ちゃんのように表情でしか自分を表現できなかった。そんな自分が、米津さんと出会ったことで大きく変心することができました。

彼の「卓越した語彙力」
そしてそれを歌詞へ
巧みに落とし込む表現力

に憧れたのをキッカケに、そこから活字に触れるようになって、やっとこういうものを作れるようになるまでの表現力を習得できました。
彼がいなきゃ今の自分一緒にいる友達
決して出会えていなかったと思うので
感謝でしかないです。

こちらの方の解釈が素敵なので、もしこの「Neighbourhood」という曲に興味を持ったら是非読んでみてほしいです。


「みんなの思い出の場所ピースサイン✌️」

疫病の際に人々の不安が募って生まれる妖怪
”以津真天”

今回、ジャケット写真は、
以津真天(いつまで)という妖怪を描かせてもらいました。 

”以津真天”っていう妖怪は
「疫病の際に人々の不安が募ることで生まれる妖怪」だそうでして、コロナ禍の頃とリンクする部分があると感じたんです。
僕らの中学時代は、修学旅行がコロナでなくなってしまったり、不要不急の外出は控えるようにと耳にタコができるほど言われる。
そんな凄惨な日々の連続に対して
「”いつまで”こんな日々が続くんだろうか」と
誰しもが思ったのではないかと思います。

でも、そんな”いつまで”という
先の見えない不安を乗り越えたからこそ
今があると思うんです。

過去を見据えた先にある未来

今続いている幸せが
”いつまでも”続くとは限らないと
コロナ禍を通して、再認識させられたからこそ
日々の日常に感謝しながら生きていかなきゃ
と思い続けていたら、
いつの間にかあの鳥が生まれていましたね。

イラスト「Nostalgiaを超えたその先へ」

箱根旅行を計画し始めてから
色々とみんなに助けられました。
心の底から感謝してます🌱

これからも。いつまでも!
みんなと過ごせますように🕊️

7ヶ月間 ほんと楽しかったです。
ありがとうございました!
#nostalgia

映画「Nostalgia ~箱根の風に吹かれて~」
公開日 : 2024年6月19日
上映時間 90分間
〈セット内容〉
・DVD or Blu-ray
・以津真天 缶マグネット🕊️
・写真集

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