ホームページで使われているツール
2021年11月18日 最終更新日時 :2022年2月4日
心
近年ホームページやWebアプリケーションを制作/リニューアルした際、エンジニアがどんな技術を使って制作しているのかを書き記す事例が多くなってきています。
本ホームページはサイエンスプロジェクトのWebサイトということで、選定した技術の説明がそのままサイエンスの内容にもつながっていくと考えられるため、せっかくなのでここで当ホームページで使用している技術について説明を記していきたいと思います。
なお、内容はこれまでホームページを制作したことのない方向けに、あまり難しい説明はせず概観について書き進めるため、エンジニアの方につきましては内容の細かい点につきましてはご容赦ください。また本記事はバックエンド側を担当した技術者が書いているため、選定などについての思想的な部分が団体の公式見解と多少なりとも差異がある場合、本記事でなく団体の発信が優先される旨ご了承ください。
技術選定にあたり
当サイトはサイエンスプロジェクトのメンバー全員が更新しており、HTMLやCSSなどのホームページの裏側で書かれる言語について詳しいメンバーだけが更新するわけではありません。そのため、可能な限りいわゆるWordのように文字を書くだけで公開できる「ノーコード」で、かつ困ったらGoogle検索すれば情報が出てくるような「広く使われている」技術で制作することが必要でした。
そこで技術選定に入るのですが、ここで出てくるのが運用コストの問題です。技術的コストを少なくしようとすると、誰かが作ってくれているサービス上でサイトを制作することになるため費用的なコストが掛かってしまいます。そんななか、ツールの制作者たちは、「広告/機能制限つきで無料」か「有料でフル機能」のものを提供してくれていることが多いです。あるいはオープンソースでコードを全員が利用・変更できるようにしている代わりにそれを有料サーバーに載せて運用するようなかたちをとっているものもあります(OSS)。
今回は要件を様々検討した結果、コロナ禍で対面での活動の場が少なくなっている中でインターネット上での活動が必要なこと、高度にインターネット社会となった現在ホームページの果たす役割が非常に大きくなってきたことなどからレンタルサーバーを借りる意義は大きいとの判断から以下のツールを利用することになりました。
使用している代表的なツール
CMS:WordPress.org
テーマ:Lightning
レンタルサーバー:ConoHa Wing
上記のように、CMS(Contents Management System)というコンテンツ管理システムを利用し、誰でもノーコードで更新ができるように構築をしています。
そのCMSを選定するにあたっては、世界中の企業や団体で広く使用されている「WordPress.org」というオープンソースプロジェクトを使用しました。こちらは無料で使用することができる代わりに、レンタルサーバーを契約してそちらの載せて公開する必要があります。もちろん自宅でサーバーを置いて運用することは技術的には可能ですが、メンテナンスや電気料金を考慮するとレンタルサーバーを借りた方がコストパフォーマンスが高いのです。
レンタルサーバーの選定にあたっては、大人数で編集することからバックアップやサポート体制がしっかりとしていること、広く使われていて信頼ができること、常時SSLや最新のPHPに対応していることなど、多様な角度から検討を重ね、ConoHa Wingを選定しました。
外観の基礎となるWordPressの「テーマ」は、こちらも広く使用されていて歴史的にも蓄積のあるLightningを選定しました。一般的に使用されていることは、そのまま「ユーザーが普段使い慣れている」ということにつながり、利便性の向上につながります。
ここでなぜデザインの根幹となる「テーマ」を自分で作らないのかという疑問を抱かれる方がいらっしゃるかもしれません。実はテーマの開発はWordPressのアップデートに大きく左右されます。近年WordPressは大規模なアップデートを数多く重ねており、それに追従してテーマの開発を続けるのは非常にコストが掛かります。さらにWebエンジニアが多くいないサイエンスプロジェクトでは、継続して開発していくことが困難だと考え、専門に開発されている企業のテーマを使用させていただいています。
検討したが採用しなかったツール
HTML, CSS, JSでコーディング
→「誰でも更新できる」が実現不可能
Ruby on RailsなどでCMS内製
→エンジニアの負担が大きすぎる
Wixやペライチ, Studioなどの利用
→自由度やSEOの課題、有料版を使うとWordPressと大差ない額
無料レンタルサーバーでWordPress
→SSL非対応のものしかなくセキュリティ面で不安
以上の理由から上記の導入を今回は見合わせることにしました。ただし技術の発展は目覚ましいため、今後のリニューアルで上記を採用する可能性は十分ありますし、一概に上記のツールに問題があるとは言えず、単に今回われわれの要件としては合わなかったというだけで、これらを活用してホームページを制作し成功されている団体は多々あります。あくまで団体の求める内容に沿った技術選定が重要です。
実際に、次にリニューアルをするにあたっては、Next.jsやNuxt.jsに、MicroCMSなどを活用したらよりコストを抑えながら高速なサイトが実現できるのではないかと考えているところです。
今後も技術的なことについては本ページに追加/編集していきたいと思います。
なおこの中で気になるワードがあれば、ぜひGoogle検索してみてください。より詳細に解説している記事があるはずです。まず個人で試してみたい方は無料でも様々出来る部分はあると思います。ホームページ制作をぜひ体験してみてください!
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