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15 二酸化炭素と温度上昇

 ペットボトルのキャップに穴をあけ、温度計を差し込みます。それを2本作ります。1本には二酸化炭素を入れ、他方は空気のままにします。
 2本を並べて陽に当て、30秒間隔で温度を読み取りメモします。スタート時、2本の温度が異なっていてもかまいません。30秒ごとに測って、数分で結果が出ます。
 30秒ごとのそれぞれのボトルの温度上昇の幅を見ます。明らかに二酸化炭素のボトルの方が上昇速度が速いのがわかります。つまり二酸化炭素の方がどんどん暖まるのです。
 
 これは二酸化炭素の温室効果を直接調べる実験ではありません。
 
 太陽からの光は二酸化炭素に捉えられずに地表に届きます。地表は光によって温められ、赤外線を放出します。この赤外線がそのまま宇宙に飛んでいけば、太陽からの光のエネルギーは赤外線に形を変えて出ていき、地球には残りません。ところが二酸化炭素などの温室効果ガスは、光は通過させますが、赤外線は吸収します。そのため、光として地表に届いたエネルギーは赤外線に形を変えると出ていかないのです。それで地球の温度は上がることになります。
 これが二酸化炭素の温室効果で、上の実験はそのうちの二酸化炭素は赤外線を吸収するという部分を表しています。
 

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