自らの大喜利スタイルを繙く
生大喜利デビューを果たしてからそろそろ1年が経ち、まもなく2年目が見えてきたということで、一度自らの大喜利がどのように行われているのかを考えてみようと思います。
何しろ私は、文章を書くのは好きでも言語化という行為に対しては苦手意識を抱いているので、この試みも上手くいかないかもしれません。ですが、お、若いのが頑張ってるぞ、ちょっと覗いてみようか、くらいに思いながら読んでいただけたら幸いです。
私のスタイルを簡単に記す
まずは、私自身がどのようなスタイルで大喜利をしているか、どのようなタイプに分類できるか、列記してみます。
多答・速射型
割と理論派
割と正統派
こんな感じでしょうか。
多答・速射型
私は基本的に速さと手数を意識して大喜利をしています。色々な角度から物事を考えることが好きなのが、このスタイルに至った主な理由であるように思います。
このスタイルは大喜利に触れ始めたときから行っていて、Twitter大喜利やウソペディア、グランドチャンピオンになった「キミのネタがよみたい。」でも、まず思いつく限りメモ帳にブワーッと書き出し、そこから最低限の取捨選択をして投稿する、というやり方で取り組んできました。
そういうスタイルで続けてきたので、生大喜利デビューを果たした「15〜18時に柏で色んなルールの大喜利をする会」でも、基本的に多答をしておりました。おかげさまで超加点ではグループ2位、加点ではグループ1位になれたので、このときにはもう方針が固まりましたね。今では「多答の人」として認識してもらえている感じはします。
尤も、長考企画などになるとその脆弱性が露わになってしまいますが……。
割と理論派
理論派か感覚派か、というタイプの違いがあるとされていますが、私はこの二元論に懐疑的です。私には理論と言えるほどの明確な思考プロセス、黄金律のようなものは無いですし、かと言って感覚的にやっているかというと、そうでもありません。割とどちらも行き来しつつ考えているような気がします。
元々は感覚派を自称していましたが、それは「理論派ではない」という思い込みによるものが大きかったためで、今考えてみれば、割と理論派寄りではあるように感じます。理論というより論理的、というか。「ロジカル」と評していただくことも増えましたし。
ただ、思考の発端は感覚で掴んでいるような気もするので、考えれば考えるほど分からなくなる、というのが正直なところです。
前に、大喜利茶屋で1位をとった自分の回答を題材に、思考を辿ってみたことがありました。そうすると、自分の思考がどういう筋道で行われてきたか、割とはっきり再現することが出来たので、恐らく「理論で考えてはいないが、割と堅実な論理で考えている」「思考中は明確な筋道が存在するが、『筋道立てている』という意識や実感のようなものは無い」というのが、最も私の考え方を表しているのではないでしょうか。
割と正統派
私の考え方や回答の出し方は、かなり正統派の部類だと思います。少なくとも異端ではないはずです。若手随一の正統派であるおだンゴさんにも、以前「僕よりも正統派だと思う」と評していただいたことがあります。
たまに替え歌回答を出しますが、それも極稀。NINJA的回答はまず思いつく段階に至りません。感情を爆発させることが苦手なんですよね。演じることも苦手です。
苦手をなくすことよりも得意を伸ばすことの方が意義があると信じていますし、何より後者の方が楽しいので、今後も自分のフォームを崩すことはないと思います。自ら殻を破れるほど器用ではない、というのもあります。
どうせ正統派を貫くなら、あとはそれを磨かないと、とも思っています。ボードを長く出すとか、字を綺麗に書くとか、そういう基礎的なことに関してはまだまだ未熟なので。そういった細かなことがノイズにならないようにしていきたいです。
その他の特徴
言葉遊び回答を出しがち
ちょっとしたダジャレやモジリ、イントネーションの改変、それこそ替え歌もですが、そういった言葉遊び回答はそこそこの割合で出しています。これは意識的に出す場合もあれば、寧ろ間を繋ぐための手段として出すこともあります。
元々ダジャレの類いは大好きなので、日頃から家族といるときはくだらぬダジャレを発しては辟易させていますが、そんな日頃の訓練(?)が大喜利では活きているように思います。
このタイプの頂点には、田んぼマンさんという偉大な存在が君臨していますが、当然ながら私も憧れております。あれくらい鮮烈かつ気の抜けた回答を出せるようになりたいですね。
シンプルな絵回答
絵が可愛い、分かりやすい、と褒めていただくことがたまにあります。元々絵を描くのはかなり苦手だったので、大変ありがたいことです。
私が絵回答を頑張るようになったのは、かつてbigiriで定期的に行われていた、ドライアドの井村屋さん主催の「出涸らし大喜利」がきっかけです。1つのお題に15回答える企画なのですが、絵回答の方がウケやすい環境なのもあって、タッチペンを購入して絵回答の練習をしていました。それが下地となり、生大喜利でも割と苦労することなく絵回答をできるようになりました。
そもそもが下手くそなので、めちゃくちゃ上手くはなれずとも最低限描けるようになろう、という目標を立てていました。その結果、シンプルで分かりやすい絵回答になったのだと思います。
お題を読むのが速い
速射に通じますが、お題が表示されてから書き始めるまでのスピードは速い部類だと思います。本をよく読むからか、文字情報を読み取るのは画像・動画・音声のそれより得意な感覚はあります。画像お題に対する苦手意識があったのも、そういう理由なのかもしれません(現在は割と払拭できていますが)。
読む速さ、理解する速さ、考える速さが上手いこと組み合わさったことで、私は瞬発力を強みにできているんだろうなぁと感じます。
あんまり関係ないかもしれませんが、音声での会話よりも文字のコミュニケーションのほうが抵抗なくできる気もします。とはいえ会話をしたい気持ちはあるので、ご一緒した際はぜひ話しかけていただけるとありがたいです。
終わりに
ちゃんと考えるぞ、と意気込んでから考えてみると、思ったよりは書くことができました。分析的な内容からは程遠いですが、ある程度自分について考え直すきっかけにはなったのではないかと思います。
実際のところどれくらい合っているか分かりませんが、大きく間違ってはいないだろうというのが自分なりの感想です。
ただ自己分析が本当に苦手なので、私と会った際でも、或いはDMなどでも、私のやり方について気づいたこと等がございましたら、ぜひ教えていただけるとありがたいです。かなり励みになります。
お読みいただきありがとうございました。今後も頑張ります。
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