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【No.6.2塩酸(塩化水素)】

こんにちは実験好きなトラ猫です。
前回はサンポールを蒸留して作りましたが
今回はちょっと違った方法で作ります。

前回の記事です。

※注意

前回も書きましたが塩酸は劇物で
皮膚に触れると炎症を起こします。
取り扱いには十分注意してください。

皮膚についた場合は大量の水で洗い流してください。
眼に入った場合は流水で10分以上洗ってください。
吸入した場合は新鮮な空気のある場所で十分休んでください。

実験

⑴塩化Naの電気分解

塩酸は塩化水素を水に溶かしたものです。
塩化水素はHClと表し、H水素とCl塩素
が結合しただけの化合物です。

つまり、塩素と水素をくっつけちゃえばいいわけです。
この塩素と水素が発生するもの
今までにやったことありますね

そうです。水酸化ナトリウム(以下NaOH)の
電気分解での実験の時にやりましたね。

今回はあの時の装置を密閉して、
出てきたガスを誘導して塩素と水素を
化合させてやればいいわけです。

簡単ですね。
それでは実験していきましょう。

①ホームセンターなどで売っている
深めのタッパーに電極用の穴2つと
塩素、水素のホース用の穴を開けます。

そうしたらホースを2本通し、
グルーガンやエポキシ接着剤等で
漏れないように固定しましょう。
電極用の電線も同じように通して固定してください。

②素焼きのツボに蓋ができるようにしましょう。
ラップやビニールテープなどで密閉し、
ホースと電極だけは出るようにしましょう

電極は炭素かステンレスですがステンレスだと
腐食されたり錆びたりするかもしれません
陰極(-極)はステンレスで問題ないです。
白金でも大丈夫ですが
こんなことに使用したくはないです。

③それではツボの中に真水をたっぷり入れ、
深めのタッパーに置き、飽和塩化ナトリウム水溶液を
結構多めに注ぎます。

ここ重要です。塩素が発生してから
100%塩素の気体になるまで時間がかかってしまうので
とにかくなみなみとたくさん注いじゃってください。

④大電流で電気分解します。
正直NaOHの純度などは気にしません
なんなら鉛バッテリー2つ並べて電気分解したい位です。

とにかく大電流で電気分解します。
おそらく電極の炭素がとんでもなく溶けて微細粒子になります。
まあ残るのはただの水なので問題ないですが。

⑤発生した気体をどこか透明な箱に入れて
太陽光に当てます。
こうすると塩素と水素が反応して
塩化水素になります。

触媒に通してもいいですが、
なかなかいい触媒はありません。
(白金や五酸化バナジウム等ならいいですが
簡単に手には入りません)

今回は太陽光が触媒となります。
光触媒ってやつです。多分(間違ってたらすいません)

ちなみにさっきから触媒、触媒って
言っていますが触媒とは、
[化学反応の反応速度を速める物質で、
自身は反応の前後で変化しない物質のことを言います。]

⑥そんなこんなで発生させた塩化水素を
水にぶくぶく溶かしていきます。
そうすると塩酸ができます。

工業的にはこれをもっと大きくして
水酸化ナトリウムと塩酸を同時に作っているそうです。

次は実験室的製法です。

⑵NaClに硫酸

実験室では食塩NaClに濃硫酸を加えて
塩化水素を発生させ、
それを水に吸収させて作っています。

おそらくご家庭には
濃硫酸なんか無いと思うので
今回は実験室っぽく説明だけ
してみようと思います。

①まず二つ口フラスコに滴下ロートとガラス管をつけ、
フラスコ内に塩化ナトリウム(食塩)を
入れておきます。

②密栓してからガラス管を別の水を入れた
三角フラスコの中に誘導し、
ガラス管の先を水の中に入れます。

③滴下ロートの中に濃硫酸をいれ少しずつ滴下します。
滴下していくと泡が出てきます。
塩化水素の泡です。しばらくすると、
三角フラスコの方のガラス管から
気体が出てくるのでしばらくそのまま放置します。

熱しながら反応を行うと反応が早まります。
別に熱しなくても反応はします。

これで塩酸の完成です。
塩と硫酸の量を調節すれば
濃塩酸でもなんでも作れます。

実験室で塩化水素を発生させる時は
この方法を使います。

最後に

今回は塩酸を作りました。
何度も言いますが塩酸は劇物です。
とにかく取り扱いに注意してください。

皮膚にかかると腐食して炎症を起こします。
絶対に皮膚にかかったりしないようにして下さい。

次回は硫酸を作りたいと思います。
次回も今回もマジで危険なので
気をつけて実験して下さい。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
これからもとにかく色々書いていくので
フォローがまだの人はフォローよろしく

実験好きなトラ猫でした
それではまた

バイバイ!

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