School Health Project

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記事一覧

ピンクのカラーテスターが懐かしい?

学校保健を教える上で、「歯の健康」は身近にあって重要なテーマです。2025年からカンボジアでも小中高で科目化されるわけですが、学校保健の教師を育成するプロジェクトで…

総合的な保健教育がいよいよカンボジアで

自分が小中学生のころ、保健の授業を受けたかどうか、正直記憶にない。保健室に呼ばれて生理やら性教育やらを女子と男子にわけてされたことは、なんとなく覚えています。高…

カンボジアではどれくらいの子どもが1日2回歯磨きをしているか

毎食後歯を磨きなさい、と教わって育ったので、わたしは1日3回の歯磨きをめざしていますが、ランチは外に出ることも多く、朝晩の2回が普通です。先日日本の方から、「カン…

なぜカンボジアは教師が不足しているか。

カンボジアでは、教育において、第一問題は教師が不足していることです。 毎年、教育省が採用する教師の人数が多くはありません。定年退職や亡くなった教師の代わりになる…

学校再開に向けて動き出したカンボジア

3月某日以降カンボジアの学校は休校中ですが、カンボジア教育省は9月7日から第2弾の学校再開をしていくというアナウンスを出しました。半年近く、学校がストップしているこ…

保健室の先生をどうやって育てるか

カンボジアの公立の小中学校には、まだ正式に保健室の先生がいません。 私立や一部の特別な学校では保健室があって保健の先生がいることもありますが、国全体ではまだ途上…

生理がドロップアウトにつながってはいけない

学校保健に関わっている立場として、どうしても気になっている人たちがいて、ホームページにメールして会えないだろうか? と聞いてみたことろ、トゥールトンポンのブラウ…

学校の水の問題

カンボジアで衛生教育をやろう! というときに、真っ先に行うのが、手洗いとうがい、それから歯磨き指導など。身の回りを清潔にすることは、健康絵の第一歩。そこで、重要…

カンボジア人が正しいと思うケガの手当は間違っている?

「ケガの治療方法のあるある」 カンボジア人が正しいと思っているケガの手当の仕方について紹介します。 ①アルコールはケガをキレイにする方法です。 アルコールは優れた…

カンボジアの教員養成制度ってどうなってるの?

日本では、たとえば小学校の教師になるには大学の教育学部(もしくは同様の学部)を卒業し、教員免許を取得しなければなりません。免許を持っているから即教師になれるわけ…

カンボジアでの子どもの健康診断

自分が子どものころ、学校の保健室で定期的に行われていた健康診断がとても苦手だった思い出があります。 わたしは昭和の子どもだったから、低学年のころは、上半身裸、パ…

国立小児病院看護師が考える予防における家族への教育の重要性

カンボジアでSchool Health Projectを行っているわたしたちですが、カンボジアのチームは学校保健の専門家ではありません。日本から専門家が来カンできない状況下で、自分…

カンボジアにとって学校保健がいかに大事かということ

健康であることと教育は深い関係にあります。途上国ではとくに。学齢期における健康は、勉強をするということそのものだけでなく、就学率に関わってきます。就学率は人材育…

ピンクのカラーテスターが懐かしい?

ピンクのカラーテスターが懐かしい?

学校保健を教える上で、「歯の健康」は身近にあって重要なテーマです。2025年からカンボジアでも小中高で科目化されるわけですが、学校保健の教師を育成するプロジェクトでも、もれなく、「歯の健康」について学び、教え方のトレーニングをしていきます。6月末のトレーニングでは、教員養成大学で保健指導教官となる教官たちと”歯を磨いてみました”。

カンボジアでも手に入ったカラーテスター

日本では、小学校の頃に

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総合的な保健教育がいよいよカンボジアで

総合的な保健教育がいよいよカンボジアで

自分が小中学生のころ、保健の授業を受けたかどうか、正直記憶にない。保健室に呼ばれて生理やら性教育やらを女子と男子にわけてされたことは、なんとなく覚えています。高校生になると、保健体育の先生がいろいろ教えてくれたのかもしれないけれど、わたしが覚えているのは、WHOの保健憲章の英文を丸暗記させられたことだけ。正直何かの役に立ったとは思えません。

他の科目に混入した保健教育

カンボジアでは、2025

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カンボジアではどれくらいの子どもが1日2回歯磨きをしているか

カンボジアではどれくらいの子どもが1日2回歯磨きをしているか

毎食後歯を磨きなさい、と教わって育ったので、わたしは1日3回の歯磨きをめざしていますが、ランチは外に出ることも多く、朝晩の2回が普通です。先日日本の方から、「カンボジアの子どもも1日2回歯磨きするの?」と聞かれ、はて、どうだろう? と思って調べてみました。

他の国と比べると少ない

わたしが調べたデータでは、カンボジアを含む東南アジアの4か国では、22.4%の子どもが1日に2回以上歯磨きをしてい

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なぜカンボジアは教師が不足しているか。

なぜカンボジアは教師が不足しているか。

カンボジアでは、教育において、第一問題は教師が不足していることです。
毎年、教育省が採用する教師の人数が多くはありません。定年退職や亡くなった教師の代わりになる教師が足りないです。得に、小学校レベルの教師率がアフリカに比較すると劣っています。

この問題に関して、教育報道官の方は、「特に遠隔地の教師の数にいくつかの問題があることを認め、それを修正するために取り組んでいます」ということをおっしゃって

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学校再開に向けて動き出したカンボジア

学校再開に向けて動き出したカンボジア

3月某日以降カンボジアの学校は休校中ですが、カンボジア教育省は9月7日から第2弾の学校再開をしていくというアナウンスを出しました。半年近く、学校がストップしていることで、様々な問題も発生していますが、この期間を利用してよりよい教育に向けた準備に使われた、というとらえ方もあるようです。

安全と健康を最優先に

2020年9月1日、カンボジア教育省学校保健局主催の、学校保健に関するワークショップが開

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保健室の先生をどうやって育てるか

保健室の先生をどうやって育てるか

カンボジアの公立の小中学校には、まだ正式に保健室の先生がいません。
私立や一部の特別な学校では保健室があって保健の先生がいることもありますが、国全体ではまだ途上にあります。

カンボジアで学校保健の本格的スタート

カンボジアの教育省は、現在、全国の小中学校に保健の授業を入れるカリキュラムと教科書の作成をしています。これまでは、理科や社会等に組み込まれていた保健が独立をすることになり、いよいよ本格

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生理がドロップアウトにつながってはいけない

生理がドロップアウトにつながってはいけない

学校保健に関わっている立場として、どうしても気になっている人たちがいて、ホームページにメールして会えないだろうか? と聞いてみたことろ、トゥールトンポンのブラウンコーヒーで会いましょう! というお返事をいただき、ひとりと会えることとなりました。

Green Lady Cambodiaという活動

わたしがなぜ会いたかったかというと。Green Lady Cambodiaというソーシャルビジネスを

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学校の水の問題

学校の水の問題

カンボジアで衛生教育をやろう! というときに、真っ先に行うのが、手洗いとうがい、それから歯磨き指導など。身の回りを清潔にすることは、健康絵の第一歩。そこで、重要になるのが、安全な水です。

カンボジアの小学校の水は安全なの?

カンボジアの小学校すべてに水道があるわけではありません。地方の家庭には上下水道は整っておらず、水は、給水車のようなもので売りに来るのを買うか、井戸を利用するか。学校の場合は

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カンボジア人が正しいと思うケガの手当は間違っている?

カンボジア人が正しいと思うケガの手当は間違っている?

「ケガの治療方法のあるある」

カンボジア人が正しいと思っているケガの手当の仕方について紹介します。
①アルコールはケガをキレイにする方法です。
アルコールは優れた防腐剤であり、傷口の細菌を殺すために一般的に使用されます。カンボジア人は、アルコールを直接傷のところにかけるという使い方は正しいと思っています。しかし、そうすると皮膚を刺激し、けががもっと深刻になると思います。

②海水は傷の治癒に役立

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カンボジアの教員養成制度ってどうなってるの?

カンボジアの教員養成制度ってどうなってるの?

日本では、たとえば小学校の教師になるには大学の教育学部(もしくは同様の学部)を卒業し、教員免許を取得しなければなりません。免許を持っているから即教師になれるわけではなく、一般的には、公立の場合はその自治体の採用試験を、私立の場合はその学校の試験を受ける必要がありますよね(一部例外もあり)。では、カンボジアの場合は?

小中学校教員養成校制度

カンボジアには、悲しい歴史があることは有名ですが、教育

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カンボジアでの子どもの健康診断

カンボジアでの子どもの健康診断

自分が子どものころ、学校の保健室で定期的に行われていた健康診断がとても苦手だった思い出があります。
わたしは昭和の子どもだったから、低学年のころは、上半身裸、パンツだけで身長体重座高などの計測と、視力聴力、おなかと背中に聴診器で検査したことなんかを覚えています。すごく恥ずかしかったんです。
座高は、2016年からはもうなくなりましたね。座高が高いと内臓の発達がいいと言われていたらしいですけど、とく

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国立小児病院看護師が考える予防における家族への教育の重要性

国立小児病院看護師が考える予防における家族への教育の重要性

カンボジアでSchool Health Projectを行っているわたしたちですが、カンボジアのチームは学校保健の専門家ではありません。日本から専門家が来カンできない状況下で、自分たちにできることを模索中。そんななかで、ひとつ、カンボジア駐在のスタッフだからできることを実践中。それは、情報収集と勉強。どちらも時間がかかるものなので、いつやるのかと言われたら、今でしょう!?

国立小児病院を訪問しま

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カンボジアにとって学校保健がいかに大事かということ

カンボジアにとって学校保健がいかに大事かということ

健康であることと教育は深い関係にあります。途上国ではとくに。学齢期における健康は、勉強をするということそのものだけでなく、就学率に関わってきます。就学率は人材育成に、人材育成は国の発展へとつながります。

カンボジアの発展のカギのひとつは健康

カンボジア政府教育省は、今後国が発展するためには、人材の質と生産の効率化を目標にしなければならないとしています。人材の質とは、知識とスキルがあるだけでなく

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