月と海王星〜心身の再調整のとき

特に天体の運行に興味がなくても、人間の生命活動には一定の周期があるという話をすると概ね理解していただける。

体調も感情も、常に同じ状態(テンション)ではいられない。1日のうちにも変化があり、28日(4週)を基本に細胞はターンオーバーし、体調も感情も変動している。カレンダーとは違うスケジュールが心身には存在している。

占星術はそこに、天体の運行との連動性という別の視点を提供してくれる。例えば月のサイクルと心身の調不調の間には一定の規則があると実感するなら、何か変化を感じた時の月の位置や他の天体とのアスペクトを確認したりすると何かわかるかもしれない。体調は6ハウスのサインや支配星も影響するが、特にそれが蟹座であれば月の影響をうけやすい方と認識しておくと役に立つだろう。


そういうわたしも、昨日から普段より集中力が落ちてミスが多く、気分も低空飛行の状態である。同じ日に何度も同じようなミスが続いたのでトランジット図を見たら、月海王星がコンジャンクションに近い位置を取っていた。全てに当てはまるわけではないが、月と海王星がアスペクトを取る時に不注意によるインシデントや忘れ物が多発しているという過去の経緯を踏まえ、月が今晩牡羊座に抜けるまではもう少し慎重に、十分に注意をして過ごさねばと思う次第であった。


ちなみに月海王星の組み合わせは、アスペクトがハードかソフトかによらず、気分がネガティブになりやすいケースも多い気がする。それは海王星の“蓋を開けて拡散する”働きによるもので、人が知らず知らずに溜めている、あまり抱え込まない方が望ましい感情を外に出すことで、大掃除の意味もあるのだろうとわたしは思っている。
海王星については捉え方が読み手による差もあり、あまりよい印象を持てないという意見も多々あるが(詳細はギリシャ神話のポセイドンを起源とする諸説を見ていただくのがよいと思う)、外に漏れ出すというのは決して悪いことではなく、その時は自分をケアしてあげるタイミングであり、自分に合った方法で癒してあげるとよいと思う。



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