場の力

今回は占星術とは多少分野の違う内容であり、かなり怪しい話なのでそういうのは信じませんという方には全く縁のない話題であるのは承知の上で書くので、まあそんな世界もあるのかもしれない、という程度で見ていただけると本望である。

個人的には非常に痛い経験であるので、二度はしたくないのが本音であるが、私にとっては実体験から学んだ教訓なのは本当である。魚座的なものを最も日常で味わうとすれば多分ソウルメイトのような人間同士の見えない繋がりをイメージする方も多いかもしれないが、それに匹敵するくらいのインパクトはあるように思う。

私は会社命令で転勤し今月から職場が変わったのだが、出勤初日から体に変調をきたし始め、一週間目で仕事を1日休み、二週間目に不調が酷くなって病院で診てもらったら、血圧が非常に上がっているのが分かった。もともと偏頭痛持ちではあるが、そういうのとは違うバリバリに張り詰めた痛みが日毎に強まる感じなのである。また職場にいるのが苦痛でたまらず、休みの前日の夜からなんとなく嫌な、どよーんとした気分になり出勤前になると動悸やめまいがしてくるのである。

本当に日々辛くてしょうがないし誰に相談して良いのかすら最初は分からなかったが、たまたま休みの日に前職場の人で応援で当場所に行った事がある人にばったり会ったので恐る恐る話したら、

"ああ、あそこはなんかあるのよね。良くない場所なのよ。あそこはわたしもお断りだったよ"

と言われて腑に落ちたし私だけではなかったのだと少しほっとした。どうやら当職場は開局当時から人の入れ替わりが激しく、短期間で辞めていくらしくしかも体調を壊すケースが多いらしい。事前情報もなく拒否権もない転勤でなければ絶対行く機会もなかっただろうが、やはりダメなものはダメで、出来るだけ早くここを離れる以外に方法はなさそうなのであった。

実は人間関係がストレスかと言われたら、それも全くないわけではないが、この体調の酷さを説明できるほどではない。となると消去法で出てくる答えが場所の問題なのである。私はそれほど敏感な方ではないと今まで思っていたが、場の持つ力が確かに存在する事を今回は認めざるを得なかった。

人が利用するに向かない場所がある

住宅や施設を建てるにも向き不向きがあるのだろうと思う。例えば商業施設でも自然と人が集まりやすい場所もあればそうでない場所もあるが、それは決して運営上の問題だけではない気がする。今の職場もいろんな噂はあるが個人的にはその土地の磁場が人には合わないのではないかと感じている。人間自体も磁場を持っているので、不調和を起こす場所には長くいられないようになっているのだろうと思う。人がたくさん集まる場であるほど、影響は大きいのかもしれない。パワースポットやゼロ磁場も気休めではなく本当に人間を癒す場もあるのだと思う。

実際に通勤途中にある場所を過ぎたあたりから頭痛やめまいがしてくるので、ここらあたりから場の流れが変化するのを体はちゃんと感じ取っているのは分かったし、それを義務や責任を持ち出して無視するのは良くないと学んだのである。こういうのは特定の敏感な人だけがそうなのではなく、誰にでもそういうセンサー機能は備わっているので、なんとなくいやな感じというのを大事に扱った方がいいと思う。

似たものを引き寄せるルールは確かにある

場の力は決して土地そのものだけではなく、その場にいる人が作りだしている面はあるように思う。先程人間も個体として磁場を持つと述べたが、想念そのものも磁石のような性質があり、似たものを引き寄せる働きをしているのは確かなようだ。過去の転職や移動の体験から、特に職場のような他者と密に関わる場では似たような人が自然と集まり、合わない人はなんとなく自然と離れていくものだと学んだが、それは個人同士の相性だけてはなく、人が集まる場全体が作り出すものとの相性もあるのではないかと思う。後者の影響は結構強くて、力ある人でも合わなければ弾き出すくらいの力はありそうな気がする。

もちろん合わないから明日辞めますとか、離れるというのが世間的に受け入れられるとは思ってはいないが、こういう事はいくら頭で考えてもどうしようもないところはあって、我慢すれはそのうち慣れるだろうという理屈は通らないし、そうしたところで自分を壊すだけで何のためにもならないと思う。やはり居心地のよさや"いい感じ"という感覚は、思った以上に大事だよ、という結論に至るのである。