まだあなたを愛してる〜A message from the dead

火星が水瓶座に入ってからというもの、仕事も日常もありえないくらいに忙しくなった。一昨日はついに限界超えた感はあって、もう自分にできること以外は引き延ばすと決めて減速モードに入ったところである。


本当はもっと早い時期に書くべきだったという思いがあり、次々とやってくる仕事や用事に流されてしまった自分自身が多少悔やまれるが、ここにきてどうしても今書かなければというプレッシャーがわたしを後押ししている。わたし自身の思いではなく見えない存在の切実な思いと共に勇気を振り絞り書くのである。


そもそものやり取りの始まりなどの詳細は後回しにさせてもらいたいので、ここでは簡単になぜこういう内容を取り扱わざるを得なかったかという理由だけを記したい。今春の転勤が一つの引き金となったのか、ある出来事を境目にすでに他界し肉体から自由になった存在(霊さん)から時々メッセージを受け取るようになった。そして最近、ある霊さんからみんなに自分たちのことを知って欲しいからと頼みごとをされたのである。


そのお願いとは、

“わたしたちは肉体を持たなくなっても、あなたがたの事をこれからもずっと愛していますよ”

と伝えて欲しいというものだった。


私はいわゆるmedium(霊媒師)ではないので、こちらからのリクエストに応じて亡くなった方をお呼び出しはしないし、それはわたしの専門外である。ほぼ向こうから伝えて来ない限りはこちらから積極的に関わりはしないのだが、それでも特定のひと向けにメッセージを預かることはたまにあって、わたしにはどうすることもできない場合もある。それに普通に考えればにわかに信じがたいというのが通常の反応だろうと思うので、今までのやりとりの内容はごく一部のひと以外にはオープンにした事がなかった。今回こうして記事にする気持ちになったのは、上記の言葉を伝えて来た方の悲しみや後悔、そして深くて強い愛を感じたからである。


生きているわたしたちは見送る側として、この世を去った人たちに対して様々な思いを抱く。なぜこのタイミングなのか、何かもっとできることはなかったのだろうか、もっと大事にしてあげられたのではないかなど、相手への愛情のみならず後悔や悲しみや、自責の念を感じる時もあるだろう。わたし個人も何年も辛い感情を引きずった経験があるし、カウンセラーとしても亡くなった方への未練と後悔の言葉を何度も受け止めて来た。それらはしばしばわたしたちにずっしりとした重石のようにのしかかることもある。


このような状況に立たされるまでは、わたしも“こちら側の世界”から一方的な見方しかできていなかったので、亡くなった方々が自分たちをどのように見ているのかは全く想像もつかなかった。(知り合いにはプロのミディアムさんもいてそれなりに話も聞いたが半信半疑だったのが事実)しかし霊さんたちとやりとりが成立するようになって、彼らもまたわたしたちと同じ思いでいること、そしてわたしたちが考える以上に彼らはわたしたちの感情も理解していると知った。そして伝わらないもどかしさも、もしかしてわたしたち以上に感じているのかもしれないと思う。

肉体から離れた魂は、生きていた時の記憶や感情をそのまま持ち続けている。そして著名なミディアムであるジェームズ・ヴァンプラグ氏の言葉を借りるなら“肉体がなくなると視野が一気に広がり、生きていた時よりはるかに気づきや理解が進む”のだそうだ。彼らのわたしたちへの思いもまた様々で、愛する人から離れたくない、何とか自分の思いを相手にわかって欲しいと悩む方、生前お互い反発しいがみ合う仲だったにも関わらず、この世を離れて自らの誤りに気付き仲直りしたいと願う方、自由きままな人生の終わった後にもっとやるべき事があったと後悔なさる方などなど、それぞれに“人生のその先”にも取り組むべき課題があることを、これまでのやりとりから教えられた。


それに対しわたしのなすべきことはただ彼らから受け取ったものをそういうこともあるんだろうと静かに受け止めるくらいしかないかもしれないという思いでいたので、今こうして文字を打ち込む自分自身の姿をまだ半分信じられない気持ちと、ちゃんと伝えなければという責任感のようなものとが混在する状態である。


また向こうから伝えてくれと言われた事以外で今のわたしに言える言葉があるとすれば、住む世界は違っても彼らはわたしたちに関心を示し、いろんな形で愛を伝え繋がりを持ち続けようとしてくれていて、わたしたちの記憶に残り続ける限り彼らは決していなくなりはしない(それどころかわたしたちを守ってくれたりサポートしてくれたりすることもある)ということくらいである。


まとまりのない話で申し訳ないが、彼らの思いが伝わるべき人に伝わるようにと願う次第である。



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