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カリンの種で作る保湿ジェル

マルメロの種から化粧水を作る話から、

マルメロによく似たカリンの種で、化粧水を作ってみました。これが、カリンの実です。半分に割ると、こんなふうに種が整列しています。

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この種を取り出して、ウォッカに漬けこんだのが3週間ほど前。

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取り出した種はベトベトというかヌルヌルしていて、それが保湿剤になるとのことだったので、ほぐしたら洗わずに瓶に入れウォッカを注ぎます。翌日には、瓶のなかみ全体がドロっとしてきたのがわかります。そのまま3週間。エキスの抽出されたジェルを取り出します。

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白く見えているのは、芽?根? なんと、アルコールのなかで発芽した種もありました。ご覧のとおり、かなり粘度の高いプルプルしたジェル状になっていて茶漉しではなかなか漉せなかったので、もう少し目の粗いザルを使って漉しとりました。

そのままでは使いにくいので、プッシュ式のディスペンサーに入れることに。出しやすい固さになるよう精製水を少し加えました。

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何のジェルかわかりやすいように、種もいくつか入れておきました。薄めた状態でも、種が浮くくらいの粘度です。

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これを2プッシュほど手に出して、ハンドローションのように使います。手にすり込むとしっとりなじんで、すぐにさらっとした状態になるので指先がべたつくこともなく、家事や仕事の合間に頻繁に使えます。これはもう、保湿というか美容液といっていいのではないかというくらい、手がしっとりすべすべになります。

アルコール度数40度程度のウォッカに漬けましたが、精製水を加えたものは雑菌が繁殖しやすいと思われるので、薄めたら早めに使いきったほうがいいと思います。原液のほうは清潔な瓶に入れて蓋をし、冷蔵庫で保管しています。

ちなみに、カリンの種は水で煮だしても、とろとろのゼリー状になります。前出の記事で書いたミス・マーサの化粧水は、マルメロの種とホウ砂を鍋で煮込んだ、とあるので、おそらくこんな感じのものだったのでしょう。

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