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『大人もときめく愛され服』より、07のピボットスリーブのワンピースを作りました

2022年6月に発売された洋裁本『大人もときめく愛され服』。

新刊を予約して買うことはめったにない私ですが、発売前に情報を知り、「これはえらいこっちゃ!」とすかさず予約をしたこの本。もう表紙を見るだけでもワクワクが止まりませんでした。高校生の頃、はじめてJJを買った時の感覚に似ているかもしれません。

オーバーサイズの服が流行して久しいですが、この本はそういったユルダボなシルエットとは一線を画しています。かといって、ガチガチのフォーマルとも違う、本当に今!着たい服ばかり載っているのです。

モデルさんもかわいいし(安座間美優さん)、購入以来毎日のように眺めています。インスタでも毎日アップされる、作られた方々の投稿を拝見するのが楽しくて、「この生地選びさすがだわ~」とか、「このアレンジ素敵~」とか言いながら、はしゃいでおります。

と、前置きが長くなりましたが、どれから作ろうか迷いに迷って、まずは07のピボットスリーブのワンピースから着手することにしました。

仕上がりのシルエットは感動モノ!自分で作ったとは思えない、美しいパターンでした。これから作られる方の参考になればと思い、作ってみた感想や難しかった点など記載していこうと思います。

本の中では比較的作りやすい07番

こちらの本、パーツが鬼のように多いのが特徴です。実は最初に違うワンピースのトレースを始めようとしたのですが、あまりのパーツの多さに心が折れました。。そこで、手持ちの生地との相性をよくよく吟味し、まずは作りやすそうな07からはじめてみることにしたのです。

使用した生地

今回使用したのは、シンプルな紺地に白のピンストライプが入ったマニッシュなイメージの綿ローン。もちろん御用達の手芸ナカムラさんで調達したものです。去年あたりに購入したので、まだ在庫しているか不明ですが、薄いのに透け感はなく、縫いやすくていい生地でした。ダブル幅の3mをほぼ消費できました。

ピボットスリーブにやや混乱


本の中では、パーツは少なめなのですが、はじめて作るピボットスリーブにやや混乱しました。袖のマチ部分にはしっかり上下、脇側、中心側など書いておくことをおすすめします。私は書いた文字が薄かったか雑に書いたり書かなかったりしたせいで、作りながら本のイラストとにらめっこする羽目になりました。。

太い平ゴムは伸びが悪い


あとはゴムにやられましたね。5cm幅の太いゴムをウエストと袖に使うのですが、ほぼ出来上がって着てみようとするとあれ?肩が入りにくい!?となり、流れでウエストもキツ過ぎる気がして、ゴムはギリギリの長さしか購入していなかったので、買い直しました。。

ところが、買い直したゴムがすごく良くて、一般的な平ゴムとは違い、メッシュ素材になっているのです。最初は平ゴムの代用として買ったのですが、伸びがいいのでかぶりでも着やすいし、何と言っても蒸れにくいのが気に入りました!

かぶりのタイプなので、ちょっと着にくさが気になると言う方は、メッシュゴム、おすすめです。

地味に難航した襟

最後の最後に襟付けがあるのですが、ここはもう早く着たいので一気に仕上げたい!と思ってガーッと縫ってしまったら、やはり目立つ箇所なので、雑さが気になり、結局やり直しました。ここははやる気持ちをぐっと抑え、襟は慎重に仕上げましょう。

気に入っている点

ピボットスリーブが着ていて楽なのには驚きました。腕の上げ下げがものすごくスムーズです。

上半身のみ貧相なので、襟元のV開きの深さはやや不安でしたが、ここもすっきり見えるのに全くインナーが見えない深さでちょうど良かったです。

一番気に入ったのは5cmの太ゴムの箇所かもしれません。なかなかこんな太いゴムを特に袖口に入れることはないと思うのですが、これがモード感があってとてもかっこいいのです。

ゴムの入ったウエスト部分も、特に横から見たときにすごくおしゃれ!こういう細かなディテールが気に入りました。

著者の山口智美さんは現役のパタンナーさんなので、こうした細かな部分までぬかりなくデザインされていて、さすがだと思いました。と言うかパタンナーさんてすごい。ほぼ洋裁本の通りにしか作ることができない私からしたら、もう神の域です。

もちろん山口智美さんのインスタもフォローさせていただいているのですが、この本のパターンをさらに発展させた素敵なアレンジをアップされていたりして、一冊本を買っただけで何倍も楽しめる気がしています♪

まとめ

自分の洋裁人生で数年に一度訪れる、雷に打たれる級のヒット!

今回は過去1のヒットかもしれません。洋裁熱は上がる一方で、この本からこの後も続々と作っています。これから秋になり、ようやく表紙のワンピースも着られる気候になるかと思うとワクワクします。とりあえず仕事そっちのけで縫ってしまうことは避けたいと思うのですが、果たして。。

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