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2022.1.16 CONNECTED NEW CIRCLES

セトリ:
Enter the NEOPHASE
VOICE
HYBRID CENTURY
NEW CENTURY BIRTH VOICE
スーサイドゲーム
ガイア
FIELD OF GOD
SIGHT
光の記憶
DEEP VISION
CRUELWORLD
The Crime to Cradle
My Strife
Pendulum Clock
SCENARIO
RIP
FAITH
Daybreakers

EN
Beginning
A new story
Crave to you
PROGRAM
シナプス
Script error
SEE YOU AGAIN

Angelo活動休止前の最後の日は綺麗な晴天だった。
当日をどんな気持ちで迎えるのか気になっていたけど、普通の朝だった。今日で最後ということをあまり深く考えないようにしている。適応規制が働いていた。

最後という覚悟を持って向かうのだろうと何となく思っていたけど、全く実感も覚悟も伴わないままフワフワと代々木に向かう。

ポップアップストアに立ち寄り、会場まで歩いていく。隣には小学校からの幼馴染。本当に美しい晴れた冬の昼下がりだった。

代々木第二体育館が見えてくる。小高い丘の上に立つ、空に突き出た特徴的なフォルムの建物が近づくにつれ、墓標に向かって歩みを進めているような気分になった。今日、ここで終わるんだ。途端に不安な気持ちになる。

会場に入り、スタンド席からステージを見下ろしながら開演を待つ。少しドキドキしていた。終わりの実感が慌てながら会場入りしたようだ。

一曲目はEnter the NEOPHASE。ドラマティックなイントロが観客を惹きつけ、この曲と回った去年のツアーを思い出す。隣では幼馴染がもう泣いている。最前列で一緒に見たよね。感動的だったよね。

一日目と同様、新しめの曲を主軸に展開していき、SIGHTに入る。何回聴いても、魂が震えるような曲。この日これに続いたのは光の記憶だった。なんというメッセージ性。SIGHTからの螺旋もやばいと思ったけど、SIGHTからの光の記憶もやばすぎた。
手のひらから溢れた眩しい記憶…でもそれらは光の記憶となる。なくなるわけじゃない。なんて美しい繋がりなんだろうと思った。

そしてDEEP VISION。聴きたいなと思っていたので本当に嬉しかった。力強いキリトの歌声が会場を包む。活休発表前の曲だけど、今、この瞬間、爆発的な力をもってファンを魅了する曲だと思った。

マイスト、RIP、FAITHなどの往年の暴れ曲を繰り出し会場のボルテージを最高潮に持っていき、デイブレで本編終了。一日目以上にあっという間だった。

アンコールはBeginningから。この優しく力強い曲にも何度も救われてきた。最後の日にBeginningを持ってくるのが何ともキリトらしくて良い。

続くA new storyは、これまでで一番のパフォーマンスだったと思う。ビリビリと空気を震わすほどのキリトの歌声。伝わってくる強い意志。そこまで好きな曲じゃなかったけど、一変した。

Crave to youでは色んなことを思い出した。DIC FINALの時期のことや、その後も要所要所で歌ってくれたこと。まるで走馬灯のように思い出が駆け巡る。

キリトがMCで今を生きることの大切さを語る。過去でも未来でもなく、かけがえのない今を精一杯生きることが大切だと。繰り返し伝えてくれたメッセージだ。
Angeloがいなくなって絶望しないか、私たちのことを心配してくれているんだろう。私たち大切にされてるね。愛されてるね。
大丈夫だよ。ちゃんと前向いて歩いていくよ。ぶっちゃけもう耳にタコだよ。

望む通りに、世界を作っていくという言葉からPROGRAMに入る。本当に大好きな曲で、いつだって全力で飛んじゃう。Angeloに通い出したのはこの頃だった。この曲のワクワクする感じにぐっと引き込まれたんだった。
気がついたら全力で飛びながら泣いていた。でも楽しくて笑っていた。まさにカオス。

続くシナプスでもスクリプトでも全力で乗りながら涙が止まらなかった。でも笑顔も止まらなかった。
泣きながら笑いながら全力で逆ダイした。自分でも何が何だかよく分からなかった。

あれ、そういえばラストー!って言ってないけど、スクリプトで終わりじゃないのかな?と思っていたら、スポットライトがキリトを照らす。
またいつか会える日まで…SEE YOU AGAIN。
来たか!
来るかなー来ないかなーと話していたので、幼馴染と顔を見合わせる。
もしまた巡り会えたら…
こんな歌で終わるなんて、ずるい。美しすぎる。切ないけどあたたかい気持ちになる。

またいつか。
メンバーもそんなふうに言ってくれたし、解散じゃないって分かってる。でもすぐまた活動再開するものでは決してないとも分かってる。

どういう風に思えばいいんだろう。悲しいけど、美しい最後を見届けられて嬉しい。まだ脳の処理が追いつかない。まだ泣きながら笑っているような状態だ。

でも、最後の挨拶で悔いはない、誇らしいと話すメンバーたち。
誰一人コロナにかかることもなく、全てのライブをやりきったAngelo。
走り切った男たちの清々しい表情には一片の曇りもなく、今はただただ「お疲れ様、ありがとう」と言いたい。

一緒に走れて幸せでした。本当に本当にありがとう。

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