見出し画像

【EPS.4】一体感の作り方

このnoteは、渋谷からJリーグ参入を目指すSHIBUYA CITY FC(東京都1部リーグ所属)の代表であるわたくし小泉翔が、サッカークラブ運営の裏側、狙いなど「魂胆」を赤裸々に語っていく連載企画です⚽️

昨年、SHIBUYA CITY FCは東京都1部リーグの初年度、18チーム中7位という悔しい結果でシーズンを終えました。

稲本潤一選手や今野泰幸選手が加入し大きな注目を集める南葛SCさん(関東1部リーグ)も、お隣新宿を拠点に活動するクリアソン新宿さん(JFL)も、この東京都リーグ1部を抜けるのには3,4年かかったほど、非常に突破が難しいカテゴリーです。簡単に昇格できるとは思っていませんでしたが、多くの課題と不甲斐なさを感じるシーズンでした。

特に「チームに一体感がないと、どれだけ良い選手・指導者が揃ってもこのカテゴリーは抜けることができない」ということを痛烈に感じました。

新体制で迎えた2022シーズン、クラブ全体のミーティングでも日々のコミュニケーションにおいても"一体感"というワードを意識的に連発し、浸透をはかってきました。

明らかに昨年に比べるとチームの団結に変化を感じるものの、より高いレベルでの理想の組織を追い求めていくためにも、「一体感ある組織とは?」というテーマで頭の中を整理、言語化できればと思います。(選手たちに向けて書いてます!笑)

Google先生によると「一体感とは、その場にいる人やグループが同じ気持ちや考えを抱き、ひとつにまとまること」を意味するようです。そのまんまだ。

ただ2人以上から成り立つ組織が一体となる過程には①開示 ②理解 ③共有 ④行動 のステップがあるように思います。

①開示;自分はこういう人間なんだ、こんなことを考えているんだ、と相手に伝えること。私生活やプライベートなこと、生い立ち、キャリア、性格、プレーの特徴、得意不得意など、相手に伝わる情報量が多ければ多いほどいい。as 開示 as possible。

②理解;信頼、と置き換えてもいいかもしれません。相手から開示された情報を把握、納得、理解する作業。これは簡単に見えてすごく難しいなと思っていて、相手の不得意や苦手なポイントを諦めではなく受け入れ腹の底から理解することが必要で、それを相手にも同じく行なってもらう必要があります。

③共有;ビジョンや目標の共有ですね。チームの目指すゴール設定を解像度高く明確にし、繰り返し意識をすり合わせる作業ですが、①②が無いまま共有を始めても次の④行動につながらず強い一体感は生まれません。

④行動;あとは③で設定したゴールに対して逆算して達成に向け各々が、時にチームが、具体的なアクションとして取り組んでいきます。目指す先に対してベクトルの合っていない味方を鼓舞する、盛り立てる、ミスをフォローする、褒め称える、一つ一つ行動が一体感を生みます。

こうやってステップを整理すると、今のチームにはまだまだ足りていないことだらけです。2人で行えばいい作業ではなく、29名の選手がいますから、真の一体感ある組織は遥か遠くに存在する気がします。

逆に、試合に勝てない、雰囲気が盛り上がってこない、目標に近づけないなど様々な課題にぶつかった時でも、組織に一体感さえあればきっとどんな壁でも乗り越えられると信じています。

そして一体感の基礎は "自分原因論” だと思っていて、人のせいにした瞬間に一体感など生まれるはずはなく、「自分が組織のために何ができるか」を考えられる人間たちの集まりことが理想のチームです。


僕は「独立した個が依存し合う組織」こそが目指すべきチームだと思っていて、それは「ほんとは自分一人でなんでもできちゃうよ、でもみんなと一緒の方が最高なんだよね」という人間の集合体です。

Prime Videoで公開されている大好きなマンチェスター・シティのドキュメンタリー映像「All or nothing」の中で、アルゼンチン代表のオタメンディ選手が 「シティは完璧なチームで俺はその一員だ。考えると鳥肌が立つ。すごく幸せだよ😌」と照れ臭そうに語るシーンがあって、一瞬で流れてしまうコメントなんですが大好きなシーンです。まさにこれ。

選手には今の状況に満足せず、真の一体感あるチームを追い求めて欲しいなと。そして偉そうなことを語っていないでフロントスタッフも選手が誇れる一体感あるチームにしていきます。

尊重、尊敬しあい、それが馴れ合いではなく高め合うライバルで、かつ練習や試合でみんなに会うとつい嬉しくなっちゃって、選手一人一人が渋谷でプレーすることに幸せを感じるチーム。そんな組織に一歩ずつ近づいていけたらと思います。

#社長の魂胆
#一体感
#キャプテンLINEグループに共有してください
#自分で投稿するの恥ずかしい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?