しんえんのモデル

うわー若ぇ！！

2.3年前の僕です。

千葉県我孫子市には
みどり香取神社という神社があります。

そこで
サヨさんっておばちゃんが
縁日みたいな感じで

毎月第1土曜に朝市をしています。

さよさんはとっても不思議なおばちゃんです。

さよさんとは、

演劇の事務所だと思って

間違えて

ヤクザの事務所に入った時に出会いました。

さよさんは明治天皇の
行きつけの料亭の娘さんで、

生まれつき眉毛がなくて
めちゃくちゃくせっけで

銀魂の銀さんと
お登勢さんを足して金タマを取った感じのひとです。

サヨさんと遊ぶときは
大体さよさんの車に乗っけてもらうのですが

例えばシュークリーム屋に行って
シュークリーム屋のおばちゃんと何か会話をします

最近困ってる事はないか

元気ー？
〇〇さんどうしてる？

みたいな。

他愛もないことを話して
シュークリームを買って次は
どこかの居酒屋さんに行きます。

元気ー？
あいつどう？
今度の〇〇さぁ。
シュークリーム食べる？

次は居酒屋の焼き鳥を持って
蕎麦屋さんに行きます。

元気ー？
そばがきたべたい。
うまいうまい。

**
次は山の中にいって
木こりに会いに行きます。**

アニキー。
〇〇切ってよ。
あと写真早く出してよ。

さらに山の中にいって
鳥の模型を作る人に会いに行きます。

コアジサシがさ〜〜
アホウドリがさ〜〜
あ、シュークリーム食べる？

何してんだこの人？

家に帰ると絵を描いたり
額縁を作ったり
絵本をつくったり
ご飯を作ったり
瞑想をしています。

**
僕も全貌は見えないのですが
サヨさんは多分**

神主が不在になった神社で朝市をやって
神社を生き返らせたり

火事でお店をなくした
そば屋さんを助ける為に走り回ったり

絶滅寸前のアホウドリを
世に知らせる為に絵本を描いたり

不登校の中高生やらを集めて
元旦の00時に巫女舞をやらせたり

多分どうやらサヨさんは

困ってる人や
なにかを実現したい人を見つけては
手伝って、助けて
人を繋いで生きてるようです。

サヨさんは

「奉仕は仕事だから〜〜。」

とかなんとか言います。

駅の近くを歩いてると
サヨさんはすぐに誰かに話しかけられます。

そういえば

イトーヨカドーのホール貸し切って

チャリティイベントやってたな…

神社では焚き火を燃して
子供達が集まります。

木こりのアニキが作ってくれた
竹弓のオモチャが大人気です。

近所の農家さんから買った野菜を

焚き火でその場で焼いてたべれます。

音楽がなって

火が爆ぜて

みんな好きなことやってて

古本屋さんがコーヒー売ってたり

甘酒やお弁当

インド料理も出てて、

みんな好きな出し物や出店を出しています。

社務所だと、
書道の先生が字を書いていて

獅子舞や、子供の絵も飾ってあります。

みんな見えてるけど
みんな好き勝手やってて
でも、みんな繋がってて

あ、いいなコレ。

そう思ったのが最初です。

しんえんにも、
10代の若者、というよりは
少年少女が通ってくれるようになりました。

いまは神社に無断で集まると
東京では不審者です。

知らない人に声をかけてはいけないし
かけられたら返事をしてはいけません。

**
仲の良い他人がいる、
神社の境内みたいなのが作りたいな。**

サヨさんの真似をしよう。

と、いうのが、

しんえんの原型モデルです。

我孫子は都心
日暮里から30分くらいでつけますので
タイミングがあったら
そのうちみんなで一緒にいきましょうね。

風がなければ手賀沼に
ボートを浮かべることができます。

あ、これ強風が来たら
ボートひっくり返っちゃうな。

とても着衣で泳いで戻れる距離じゃないな。

と、命の大切さを身近に感じられる
僕が知る最もスリリングな遊具です。

奉仕。
奉仕な。

僕にできることを考える。

皆が人のために働こうって思った方が
世の中はきっと良くなるよね。

まずは僕から
そのために働く事はなんだろうな。

探してみることにします。

しんろくでした。