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暗闇の八百屋で触ったアレはなんだったのか(明日はオテライブ)


オテライブとは?

空海大師の本尊が祀られる
三田弘法寺にて

空と海がひとつになるような
アーティストのコラボ祭典

空海アートフェスの発足をめざす
しんろくが企画する

前駆段階的なライブイベントです。

今回はその第一回目。

できたら続いて欲しいです。
がんばってます。

【構想】
空海大師の本尊が祀られる
弘法寺であらゆるアートをコラボさせる
コラボフェスを作りたい。

例:クリエイターが作った
アクセサリーや服を着て
アーティストがステージに立つなど。
作品発表と相互拡散効果を狙う。

↑草案チラシ
 だっさいでしょう。

僕が作るとこんなんですよ。

チラシ作れる人も募集しています。
てか、フライヤーデザインも
コンテストにしたいんです。

アーティスト50人
クリエイター100人の
二日間のフェスを目指しています。

出演者、スタッフ、全て大募集中です。
あと100人ほど。

【やりながら作る、
 ワークインプログレス方式】
準備万端になってから発進するのではなく、計画と実行を同時に行い
小まめなフィードバックと改善を繰り返す
ワークインプログレス形式を採用します。

ようするに
細かい事はやりながら考えます。

【気持ち】(ほんとに気持ちの話)
コロナ禍の中
普段やっていたしんえんという
宴会イベントができなくなりました。

オンラインが当たり前の世界になり
舞台演出として育ってきた僕は

嗅覚を感じなくなりました。

うまく言えませんがこう、
いつも参加者を目の前にして
感じていた、あの不思議な空気です。


↑僕から見た景色(コロナ前のやつ)

みんな、
どんな人生にしたくて
何が欲しくて
何をしたがっていて
ここにいるんだろう。

いま僕に出来ることは何だろう。
そんな事を考えながら
ステージにいるとなんかこう
ぴぴぴーんと来る感じがします。

気のせいかもしれません。
フワッと薫る程度です。

道を歩いていて、
あれ?今日どっかでさんま焼いてる?
みたいな。あの感覚に近い。

それは嗅覚としか呼べません。
実際に匂いを感じるわけではなくて
なんか感じるわけです。

それが無くなって
1年半が経ちました。
見えてるのは
同じような景色なのに
何だか全然違います。

「ダイアログインザダーク」
という盲目体験イベントに行った時の事を思い出します。
完全遮光した空間を
目の見えない人のアテンドで散歩します。
自分の指も見えないような暗闇の中で
仮想の八百屋さんに行きました。

果物を触って、
それがなにかを視覚以外で
感じようとします。

あ、コレはレモンだ。
この匂いはりんごだ。
ただの八百屋がワクワクアドベンチャーです。

そんな中、ひとつだけ
誰も知らない果物があります。

触っても匂いを嗅いでも
誰にもわからない。

目の見えない、ガイドさんが答えます。
「それは果物の模型です。」

僕にとっては
いま、世界はそんな感じです。

みんなには
どう感じられているのでしょうか。

好きな人がいなくなった時は
色が無くなったように感じましたが

舞台がなくなると
僕は
匂いがなくなる
と感じるようです。


舞台には不思議な空気があります。
小学校の発表会でも
プロの現場でも
濃さの違いはあれど、
その空気は変わりません。

一生懸命練習した芸事を
発揮する興奮、感謝、緊張
見てもらえる事への
ありがたさ、恐れ多さ、エゴ
そう言うものが
混ざり込んでいる空間にだけ漂う
特別な空気を感じます。

人が見る、人に見られるという行為が
なんとなく神聖な気がしてきます。

1人で演奏するのと
誰かの前で演奏するのは
何かが全然違います。

どんな芸事も
見守る人がいて完成する、
と感じます。


僕は宴会が好きですが
同じくらい
あの不思議な神がかった匂いが好きです。

もう一度あの空気を感じたい。

できたら何度も感じたい。

そんなわがままで
当企画を立ち上げました。

お寺なら、声出して
盛り上がりにくいので、
感染対策にもぴったりです(笑)


はぁ。


あーー

ううん?



あぁぉあーーーーー


あのですね

ここまで書いておきながら
書いたこの内容が
僕の感覚が、どれくらい共感してもらえるのか、まっったく想像できません。

鼻が効かないからです。

何の匂いも感じません。
僕のやる事が誰かを喜ばせられるのか。

目は見えているのに
無味無臭の闇の中です。

不安です。
これ、意味あるんですかね。

そうすると
もう仕方ないから

僕の為にやるしかないのです。
本当にわがままな話ですが。

誰かの為になると信じます。
勇気を出して
歯を食いしばって
僕が楽しい事に人を巻き込みます。

誰かが喜ぶのかどうか
まっったくわかっていません。

なのに沢山の人を誘いました。


明日、お寺に
あの匂いがする事だけを
願っています。


一生懸命やっても、
オンラインを通したら
あの八百屋の模型のように
それが何なのか
誰にもわかってもらえないかも知れない。

それでもやります。

あの匂いを出すためには
非日常的なほどに
よぉく練られた、練習された
【発表者】が必要です。

そして見届ける人が必要です。
さまざまな日常から
少し離れにきた
【観覧者】が必要です。

あと、【スタッフ】が必要です。
売り子をしたり
観覧者を誘導したり。

そして僕たちが必要です。

僕たちというのが
誰を指すのか、
僕にはわかっていません。

あるはずだとしか。

僕たちの仕事は、
希望を持つ事です。

あなたに声をかけている気がするんですが
匂いがしないのでわからないんです。

僕はお芝居の中でだけおこる
奇跡のような想像をします。

本当はあの暗闇の八百屋で触れた
あの模型は
実は本当の本当は、
本物のフルーツで
僕たちの鼻が効かなかっただけかも知れない。

もう一度触ったら
何かわかるかも知れない。

明日はオテライブです。

配信は行う予定ですが
強いカメラとかはマイクじゃなくて。

僕のあいほんで撮るだけなので、
環境は良くないと思います。

それでもね、楽しいとか
幸せな舞台の
匂いだけでも届けばいいと
願っています。


しんろくでした。

あとお寺の地図ね。

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