洗濯機が壊れた話

洗濯機が壊れた。

もう5年使っているし、
後半は外付けだったので仕方ない。

というか今までありがとう。

というわけで
久しぶりにコインランドリーを使う事にした。

中野のコインランドリー…

どこだっけ。

ここら辺はしょっちゅう散歩するので
しょっちゅう見かけている。

でもどこにあったか思い出せない。

絶対にうちから徒歩3分以内にある。

でもどこにあったか思い出せない。

グーグルで検索すると

徒歩十分ほどの場所にあるという。

ぜったいもっと近くにある。

でもどこにあったか思い出せない。


今まで使おうと思って見ていなかったので
場所が思い出せない。

脳っていうのは必要のない情報は
こんな風にカットしてしまうんだな。

どんなに思い出そうとしても思いだせないので仕方がないので歩いて10分のコインランドリーに行くことにした。

7月から旅人になる予定なので購入した
スーツケースのデビュー戦が

まさかコインランドリーに

洗濯機を運ぶことになろうとは。

洗濯機を回す時間は30分ぐらいあるだろうから、
三味線も持っていって
近所の公園で稽古でもすれば
とても楽しいじゃないか?

などと思い三味線も持っていくことにした。

スーツケースいっぱいの洗濯物と
三味線をかついで移動する。

これはなんだ旅人になるための予行演習のようだな!

と、1人でとても気分が上がる。

内心馬鹿みたいだなと思いつつ
それでもやっぱり気分が上がる。

スーツケースを転がし
三味線をかついで

歩く。

暑い。

10分前の自分をひっぱたきたくなるぐらい暑い。

何考えてるんだ俺は。

スーツケースにはカートが付いているので
重さはそれほど感じないものの
手ぶらで歩いているのとはやっぱり訳が違う。

馬鹿みたい、じゃなくて馬鹿だこれは。

目的地のコインランドリーは
問題なく見つけることができ、
硬貨を投入して洗濯機を回す。

この頃にはもう滝のような汗をかいていた。

今から、三味線稽古…?

ぼくは…

松屋に行く事にした。

空っぽになったスーツケースと
使っていない三味線を担いで
家の近くの松屋まで戻る。

一体何をやっているんだ俺は。

朝定食、美味い。


ご飯を食べ終わると

ちょうど洗濯機が回り終わる時間になっていた。

うんこれは時間がちょうどいい感じに使えているぞ。

洗濯物を取り込むと

「乾燥機に回す必要は無いよな
家で干せばいいんだから
よしすぐに帰ろう。」

三味線を担いで出かけ

1度も袋から取り出すことなく

三味線を担いで家に帰った。

いいなぁ、

不安定性の中に身を置いているなぁ。

安定した退屈よりも

不安定な無駄の方が僕は好きだな。

家みたいだなぁと思いつつ
こういう自分が好きだなぁと思える午前中でした。

ここまで読んでくれてありがとう
今皆さんは何してますか
午前中に1つでも
自分を好きになれることを見つけられましたか。

今日も1日良い日でありますように。

しんろくでした。




よろしければサポートお願いします。 大変やる気が出ます。