AV AHJ

不必要なほど往復運動を続けていた僕の利き手と利き腕だったが、ビジュアルの中に見つけた彼女の利き腕じゃない腕に刻まれていた隠しようも無いくらいの違いの無い過去を僕の利き目で見つけた。いや利き目じゃなかったかもしれない。僕の利き手と利き腕は全てを終えた。僕の何事にも変え難い「利き」は不意に萎縮した。

AHJ

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