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卒制終わってみた今を基礎デ生にインタビュー!その4(柴田ゼミ編)2020

基礎デ生インタービュー第4弾!!今回は柴田ゼミの皆さんに自分の卒業制作を振り返ってもらいました!


この記事の見方
①卒制どんなの作った?

②どういったスケジュールだった?

③卒制でいくらかかった?

④卒制のここが大変だった!

⑤卒制のここがやっててよかった!

⑥卒制を終えて来年の4年生に一言


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柴田ゼミ Kさん

①服を表現媒体とした変化の造形


②夏頃にアイデアのもとは浮かび、それからは変化を考えたり服作りを独学しながら、素材や業者探し、展示案を考え、冬いろいろな問題が起こり予定が押しに押して、2月にプリント発注・什器制作・作品制作を同時並行に行いギリギリ完成でした。


③数十万

④特殊な生地へのプリントは失敗の連続で、3,4ヶ月かけて5社ほどと実験を繰り返し、最後完成したのが展示の2週間前で、そこから服に仕上げなくちゃいけなかったので毎日不安と焦りがすごかったです。

⑤初めてのことや苦手なことにたくさん挑戦したので苦しく辛かったけど、その分今まで辿り着けなかったゴールまで辿り着けたことです。

⑥悩んだり苦しんだりするときほど作品をより良くできるチャンスだと思うので、あきらめず前向きに取り組んでほしいです。



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柴田ゼミ Mさん

①木材は、削り加工する事で柔らかい質感を出すことが出来る。
そんな画面の中からは得られない、奥深い感触にどこか惹かれるものがありました。
私はこの感覚から、木の素材の価値や可能性を表現を、自身で設計した空間、照明を用いて試みました。


②正直、基礎デは4年が始まっていきなり卒制で、何から始めて良いか分からなかったです。
コロナで卒制の全体的なスケジュールが後ろだおしになった事もあるので、参考になる時期をお伝えする事は出来ないんですが、6月末までリサーチをしていました。自分が何を作りたいのか、最初から決まっている人も決まってない人も、自分の好きを知る、作りたいものを知る時間をリサーチ期間で設けました。
最終的に木を使った立体作品にしようという事は決めていたので、作りたいプロダクトだったり表現方法の画像を集めてリサーチを進めました。
7月の初め、パソコンとにらめっこして、だいぶしんどくなって来た時に、とりあえず何か作ろうと思い、大学の世界堂で加工しやすいバルサを持って木工工房に1日こもりました。
その1日が、コロナのせいもあって、すごく楽しい時間だったんですよね。うわぁ…木削ってる〜香り良い〜…みたいな。その日に作ったものは全て木で作った指輪を入れる箱でした。多分兄が結婚するから。
結局その作品から自分は木の柔らかさが好きなんだと気が付きました。
4月頃はなんとなーく文房具とか木のプロダクトを作るんだろうなーと考えていたんですけど、7月はじめの工房での作業を機に、私のこの感動は果たして文房具で伝えるものなのか…?もっとこう、自分が感じたみたいな、五感に、ガツンと、ドンってくる感じで伝えるんじゃ無いのか…?っていう考えに至りました。
そこからは展示場所を屋内にするか、屋外にするか、(芝生とか、大展示室使いたい人は申請の期限が早いので、自分が
どうしてその場所じゃ無いといけないのか、自分の作品に合った場所選びを前々からしておくと良いです。)空間の強度的な設計、照明の色、距離、シュート実験、作品の大きさ、数、什器の形、導線の確認などなど色々と並行して作業していました。

壁代・什器代 6万 
作品     1万
その他    1万
人件費    1万

合計     9万

④直前のスケジュールのズレが大変でした。
入構禁止とか、講評前日の謎の作業不可の1日とか、逆に日曜日作業できたの!?みたいな日もあるので、オリエンの話はちゃんと聞いて、必要であれば研究室の人に確認とると良いと思います。
あと同じ部屋の子との共有の壁建て作業とか金銭的なやり取りでストレスになることもありました。
同じ部屋で展示する子達とは基本的にみんな一緒に頑張ろう精神で、仲良くもなるし、精神安定剤であるのは間違いないんですが、気まずくならないようにするために財布の紐だけは緩くなりました。正直みんな気を使ってる暇なんてないから、ここの木材誰が支払う分?みたいな話になった時は、あー良いよ私持つからみたいなやり取りは結構あったかもしれないです。あとは什器の大きさが人によって違ったり私の場合は個人でも壁を建てなくてはいけなかったので、共有の壁建てに使える時間との配分が難しかったです。

⑤私の場合、サークルでずっと劇団に入っていました。
他の友達は3年の春でやめて卒制の準備に入ったり、そもそもサークルには入らず個展を開いたりしていて、正直卒業制作に掛ける思いというか、下準備がすごいなと思ってたんです。
でも卒業制作で取り組む分野とは異なる分野のサークル活動でしたが、入学してから3年の秋まで劇団に費やした時間も何も間違っていなくて、どうにかこうにか卒業制作に結び付けてやるぜ…って気持ちで挑みました。
結果的に、自分の作品を覆う空間をサークルでかじった、設計も、照明も、空間や視線の誘導も、全部使ってを作ることができました。体で感じる香りとか、雰囲気とか、曖昧なものを全力で表現することが出来て、自分の
好きだと思った感覚をそのまま伝えることが出来て、不安要素も多々合ったのですが、本当にやって良かったと思いました。
あと、先にも話したんですが、壁こだわって良かったです。部屋のみんなと話して、照明の色も統一して、最終的に講評の際に空間まとめて褒めて頂きました。卒業制作として大学の仲間たちの大学の教室を好きなように使って展示できる機会は2度と無いので、卒制期間、部屋に入った瞬間に、「おぉ、綺麗」と言って貰えると、在廊していてもとても気持ち良かったです。


⑥共用工作センターのライセンスは取れるだけ取っときな。絶対。
W2、W3あると本当に取っててよかったって日が来る気がする。
これから1年間頑張って!



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柴田ゼミ Hさん

①私らしい作品です。

②怒涛なスケジュールでした。とにかく卒展までの1か月は壁建てからで休む暇なしでした。

③制作費合計10万くらい

④今思うのは作品よりもとりあえず壁建てが死にそうだった!壁を綺麗に繋ぎ合わせてく工程が大変で、そこが綺麗に出来ないとやっぱ途中でひびが入るし、修正が大変…。
「家建てれそう」って自分を褒めるべき。

⑤これでいいのか迷うこともあったけど、自分の世界観にこだわるのすごく良きことだなと実感しました。自分の作品は周りとは違って個性的だったので、ある意味誰にも真似できないものを創れたかなって。
好きなことしてる方がやっぱ楽しいもんね!

⑥多分これは毎年先輩が言うことだけど、本当に作品は卒展の1ヶ月前、壁建て前までには終えるべき!
壁建てと並行して最後追い込みとか絶対無理な話です…。ほとんど睡眠不足が1か月続くことになるので…。



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柴田ゼミ Kさん

①海をモチーフにした立体作品。
テグスを染めて沢山張った。
実際に見て感じてもらうような作品形態に。

②夏休みまではなんとなくやりたいことを決めて、素材の実験やリサーチを行った。
9月から徐々に卒制の完成に近いプロトタイプのようなものを作っていたけど、精度は汚かったし、コンセプトも決まっていなかった。10月からコンセプトを決めてどんどん完成品の制作を行って2月には完成。年明けから什器の作業もしていた。

③分からないけど多分10万はいっているかも。

④コンセプトや自分はこれで何を伝えたいんだろうかとずっと悩んでいた。
壁立てと什器の設計がなんだかんだ一番大変だった。

⑤展示に来てくれた友達や感想を言ってくれた方が自分の考えていたことと感じていたことが一致していたのが嬉しかった。伝わってたんだなと思った。

⑥これだとピンと来たら、突き進んでやってみてほしい。色々迷うと思うけど。意外とその道で成功したりする。



柴田ゼミのご協力くださった方々ありがとうございました!次回は菱川ゼミの卒業制作を紹介していきます。

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