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【漫画】今年面白かったマンガ 2020

思わぬ年になった2020年も終わろうとしているので、今年読んで面白かったマンガについて書いておく。

「鬼滅の刃」吾峠呼世晴(全23巻)

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言わずと知れた今年最大のヒット作。
遊郭編あたりから加速度的に面白くなっていった。原作と比べると、アニメ版は丁寧に隙間を埋めるように再編集されていて、ストーリ展開がよりスムーズになっていたように思う。アニメ版の続編も楽しみ。

「チェンソーマン」藤本タツキ(既刊9巻)

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バイオレンスに加えセクシャルな描写があるので、親だったら鬼滅より子供に見せたくないマンガだと思うが、ただ超面白い。
鬼滅と比べるとページ当たりの情報量は少なく見えるが、とにかく展開が早く勢いがある。「ドロヘドロ」「バイオメガ」の影響があるような、ないような(主人公がデンジなので)。

「フットボールネイション」大武 ユキ(既刊15巻)

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初めて面白いと思ったサッカーマンガ。
非常にロジカルで科学的な視点を取り入れているのが特徴。

「メダリスト」つるまいかだ(既刊1巻)

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フィギュアスケートに挑む小学生を題材にしたスポーツマンガ。
「フットボールネーション」とは違い、かわいらしい絵柄に熱い展開がある熱血系。くずしたコメディタッチの絵柄にはちょぼらうにょぽみっぽさがある。作者が好きなのか。

「伴走者」浅生 鴨、斉藤 羽凧(全1巻)

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視覚障碍者マラソンを描いたスポーツマンガ。
障害や挫折といった重い描写になりがちだが、軽やかな絵柄やテンポ、ユーモアで読ませる。夢をあきらめてしまったランナーが、新しい夢に向かって進む盲目のランナーに引っ張られるように人生を前進させていく、良いスポーツ青春もの。

「攻殻機動隊 THE HUMAN ALGORITHM」藤咲淳一、吉本祐樹(既刊1巻)

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攻殻機動隊のスピンオフ的な作品。
硬派な続編が多かった攻殻機動隊のなかで、コメディ色が目立つ。続きが楽しみ。

「夏目アラタの結婚」乃木坂太郎(既刊4巻)

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未発見の遺体を探すため連続殺人鬼と結婚しようとする男の話。
設定の面白さ、キャラクターの個性の強さもさることながら、殺人犯であることに完全な確証が持てないまま進んでいく不気味なストーリーも素晴らしい。

「呪みちる初期傑作選」呪みちる

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ホラーマンガ家呪みちるの短編集。
1、2巻に加え短編集「ライオンの首」もよかった。特にまさかの百合展開を見せる「呪いのグレート・ハンティング」、巨大なカマキリに襲われるだけなのに怖い「死の影」がお気に入り。

「ご飯は私を裏切らない」heisoku(全1巻)

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異色のグルメ(?)マンガ。
29歳、中卒、アルバイト掛け持ちの主人公の生活は、社会の底辺ともいえて、ともすれば鬱々とした展開になりそうだが、トリップ気味の思考と食事の幸福感でやり過ごす処世術にはたくましさがある。生き辛い人生を自覚しながら、少しずつでも前向きに進んでいこうとする様子にはかすかな希望があるように思える。

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