【漫画】川路智代「ほとんど路上生活」

あらすじ:“昼逃げ”した川路一家は、実家の宴会場で暮らすことになる。玄関に扉がない宴会場に次々と侵入してくる不審者、すぐうんこまみれになる妹、そして昼逃げにいたる母の半生。変態たちと死と暴力を笑って振り返るエッセイコミック。

 コココミで連載していたときから読んでいたが、まとめて単行本で読むとあらためすごい人生だ。昼逃げ前も昼逃げ後もあとひとつ不運があれば、もし助けてくれる人がいなければ、家族は崩れてバラバラになってしまっていたのではないかという危うさがあるが、喜劇と悲劇の間でバランスをとって全体的に明るいバラエティとなっているのがうまい。
 独特の絵柄と母の半生や不審者の描写など読んでいてちょっと考えてしまう場面とかあって、なかなか薦めにくい漫画だがとても面白かった!

川路先生のインタビューがあった。単行本化に伴って修正してあるらしい。
『ほとんど路上生活』川路智代インタビュー 辛い過去を明るく描くのは、私にとって「復讐」

あらためてweb掲載版を読むと、変更されているところ多いな。伯父さんの顔なんかぜんぜん違う!川路先生かなり大変だったんじゃないかな。
ほとんど路上生活 第1話「昼逃げ」

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