【漫画】崇山祟「恐怖の口が目女」

あらすじ:清心学園新聞部部長・美空すずめは、部員の吉永百合子が見たという「口が目女」を探すうちに、世界を支配しようとする陰謀へと巻き込まれていく……

 すごかった。脳への刺激がビシビシ来る。
 まず主人公の美空すずめの言動がどうかしちゃってる。
https://note.mu/tateyama_kidkut/n/n8c1e23059d00
 「恐怖の口が目女」は美空すずめが、口が目女の陰謀と対決するというストーリーだが、1章はこの異常なテンションのギャグ(?)が連続するだけで終わる!口が目女も出ない!
 ここから「寄生獣」や「デビルマン」的展開へとつながっていくのだから、「このマンガがすごい!」といわざるをえない。https://note.mu/tateyama_kidkut/n/n52f3f6a2bf1b

 「口が目女」のストーリーについて、崇山先生は巻末の対談で「5ページ先の展開も思いついていなかった」と言っていているが、最初からアクセル全開で我が道を行く美空すずめと口が目女との戦いの終わりには、奇妙な感動がある。特にラストのカラーページは美しい。そのうえ、最後はちゃんと1章とつながっているのだから驚きである。

 それにしても、どこに感情が向いているのかわからない美空すずめを突き動かしていたものはなんだったのか。彼女なりの「ジャーナリズム」だったのだろうか……違うか。

 まぁ、細かいことはいい。
 読もう「口が目女」!
 そして、唱えよ!

 クチガメー!


 崇山祟先生の最近の作品ではこれがとても良かった。
 わたしの姉はひきこもり / 崇山 祟

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